スライドで視力検査

3月7日(水)

今学期の最上級レベルは、各学生に自分が興味を持っているテーマについてのプレゼンテーションをしてもらいました。各学生の発表を聞いてきましたが、感想を一言でまとめると、思いが先行しすぎているとなるでしょうか。

スライドの写真は、発表者のそのテーマへの情熱が感じられ、視覚への訴求力も強く、感心させられるものが多かったです。理解の助けになり、学生たちのセンスのよさも伝わってきました。

しかし、字が小さいんですよね。教室の後ろからじゃ読めないくらいでした。1枚のスライドに欲張って何でも入れ込もうとするのもありますが、どこかのサイトにあった文章をそのまま引っ張ってきたため、字数が多くなってしまったというパターンも見られました。インターネットで調べた内容を引用するのは構いませんが、そのままコピペというのは感心しません。進学先では絶対に注意されるでしょう。もしかすると、内容の要点を把握し、簡潔な表現でスライドにすることができなかったのかもしれません。そうだとすると、最上級クラスの学生としては、ちょっと情けないです。

私も先学期と今学期は、毎週、選択授業の身近な科学の発表資料作りに追われました。しかも、学生たちの発表は10分ですが、私は90分でしたから、スライドの枚数もかなりなものになりました。資料を読み込んで、周辺事項も含めて知識を堆積し、その中から珠玉の一言を選び出し、醸し出し、学生に伝わるような表現にしていきます。学生たちのスライドには、そこが足りなかったと思いました。

でも、これから進学先でビシバシ鍛えられていくことでしょう。来年の今頃には、私なんか足元にも及ばないくらいのプレゼンテーションができるようになっているんでしょうね。

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