未熟

2月13日(火)

火曜日は、受験講座の科学が2クラスあります。1つは中上級の学生のクラス、もう1つは初級の学生のクラスです。先週と今週は、たまたま同じような内容の授業になりました。

中上級クラスは、先学期かそれ以前から勉強を始めている学生が主力ですから、日本語で化学が理解できるようになっています。問題文もすらすら読めますし、こちらがガンガン説明しても、どうにかついてきてくれます。初級クラスは、そうはいきません。かなりスピードを落としてアクションを交えて説明しても、いまひとつピンと来ていない顔つきの学生がいます。化学に対する素養だけなら中上級の学生たちに負けないものを持っている学生もいますが、練習問題を読むスピードは半分にも満たず、題意を正確に読み取ることができずに間違えてしまうこともあります。

初級の学生でも、EJUで高得点を上げる学生もいます。そういう学生は、理科に対するカンがいいことは確かです。しかし、それはカンに過ぎず、問題の出し方がちょっと変わっただけで点数は落ちてしまいます。日本語力の裏づけができて初めて、カンが実力になるのです。受験講座は、そこを狙っています。

だから、大学の独自試験のように、マークシートではない筆答試験や、口頭試問にどう対処するかにも力を入れています。毎年、何名かの学生から口頭試問に受験講座で練習した内容が出たと言われ、報告してくれた学生の肩をたたいてからほくそ笑んでいます。

今、日本語で苦しんでいる初級の受験講座の受講生たちも、受験講座にずっと出席し続けてくれれば、来学期末に控えるEJUのころには向こうから点数がやってくるようになるでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です