遠回り

1月9日(火)

JさんがK大学の志望理由書を持って来ました。週末・連休に必死に書いたことはわかりますが、この内容は、夏ごろに初めて書いた志望理由書のレベルです。突っ込みどころ満載の中身が薄い志望理由でした。明日が出願締め切りですから、Jさんに内容を考えさせているゆとりはありません。ですから、こちらからかなり入れ知恵をして、なんとか体裁を整えました。

Jさんは、私が言ったことは理解できたようですが、それを自分のものにできたかどうかは疑問が残ります。私のアドバイスで志望理由が急に厚みが増すとは思えません。これからガンガン鍛えて、私が何を言わんとしていたのかはっきりつかませていかないといけません。

私はJさんが入学した学期に初級で受け持ちました。Jさんは、自分自身では中級に入るつもりだったようで、初級というKCPのレベル判定には不満を持っていました。ですから、KCPよりも塾での勉強を中心に、今まで過ごしてきました。でも、もう後がない時期に及んでも、KCPの進学指導なら数か月前に済んでいる「低度」の志望理由書しか書けていないのです。

塾で伸びる学生もいますから、塾での勉強を一概に否定するつもりは毛頭ありません。でも、Jさんについて言えば、Jさんは塾を上手に使いこなしてきませんでした。塾とKCPとのバランスが取れていなかったために、こんな現状に甘んじなければならないのです。

JさんのEJUの成績と志望校を比べると、どこかに合格できるはずです。入学以来ずっと私の手元にいてくれたら、自信を持ってそう言えますが、なにせ1年以上のブランクがあります。これから卒業までの間に、そのブランクを取り戻さなければなりません。

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