8月17日(木)
校長をしていると、説教役が時たま回ってきます。今回は、喫煙所ではないところでタバコを吸った学生です。現行犯で捕まった日に担任の先生に厳しく指導され、自分の非は十分に悟った上で送られてきました。こちらの目を見て受け答えしていたことからしても反省の色は十分うかがわれました。それゆえ、再犯は起こしそうもないと判断し、何が悪くて今後どうすべきなのか確認を取り、一筆書いてもらいました。いたずらに激しく叱っても逆効果ですから、まあ、こんなところで勘弁しておいてやりましょう。
いつもこのぐらい素直に言うことを聞いてくれると説教する側もありがたいのですが、非を認めるどころか開き直って徹底抗戦という輩にはほとほと手を焼きます。説教3時間ともなると、体力気力の勝負です。文化とか国民性とかの違いではなく、人間性の問題です。君はどういう躾や教育を受けてきたのかねと尋ねてみたくなります。
ルール違反を何回も繰り返すとか、勉強しようという意思が感じられないとかとなると、退学も視野に入れた説教になります。残念ながら、少数ですけれども毎年こういう学生が出てきます。ここまできてしまうと、どんな結論でも後味が悪いものです。学生の頭を叩き割って、思考回路をつなぎ替えてやりたくなります。
それにしても、タバコです。毎朝のように学校の前に吸殻が落ちています。この辺は歩きタバコは禁止されているはずなのに、どうして灰皿のあるところまで待てないのでしょう。今回の学生にしても、タバコを吸わない友達とおしゃべりしたかったので、喫煙所ではなく校舎前で吸ってしまったとか。喫煙所を、友達が誘えないほどの汚い空気にしているのは、正しくあんたの吐き出している煙なんだよと言ってやりたいです。
どうしてこんなに不健康で無駄なことをしているのかなあと、タバコを吸わない私は思っています。