富士山と桜

8月15日(火)

新聞によると、日本の上陸許可証印が来年あたりから富士山と桜の花の地紋になるそうです。日本の上陸許可証印は、普通の日本人はあまりお世話になることはないでしょうが、私の場合、毎学期新入生のパスポートを預かったときに目にします。現在の上陸許可証印の紋様は桐だそうですが、3か月に1回見ていても桐だとは気がつきませんでした。新聞に載っていた見本を見る限り、富士山はうっすら青く、桜はほんのりピンクになっていましたから、新しくなったらさすがに紋様に気付くでしょうね。今のよりもずっと気の利いたデザインだと思いますから、もらった人はちょっと見せびらかしたくなるかもしれません。

KCPでは、アメリカからの短期プログラムで来ていた学生たちが中間テストを終えて、明日以降帰国します。修了式では多くの学生が、日本語の勉強は大変だったけど日本での生活は楽しかったと言っていました。短期プログラムで大変だなんて言っているようでは、長期生として本格的に日本語の勉強を始めたら心身ともにどうにかなっちゃうでしょう。でも、この大変さの先にある達成感を味わう楽しさや未知の世界を知る喜びを知ると、またもう一度、二度、この世界に浸りたくなるもののようです。事実、あんなに大変な思いをして懲りてもおかしくないのに、何学期か後に同じ顔を見かけることも少なくありません。

今度彼らが日本へ来るときは、富士山と桜の上陸許可証印でしょう。それをもらったとき、オヤッと思うでしょうか。以前の上陸許可証印と比べて素敵って思うでしょうか。また会えたときに、聞いてみたいです。

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