2月4日(土)
超級クラスの授業でやっているプレゼンテーションの、聞き手の学生が書いたコメントシートをチェックしました。何回分も溜め込んでしまったので、内容を思い出しながら、私の書いたコメントシートと比べてみました。
聞き手が内容を理解するに至らなかったコメントシートは、おざなりのものが多いです。感想も、一言も書かれていないか、「とてもいいです」のような形式的なもの止まりです。評価欄の各項目の点数が高いのに感想がないシートには、私がにらんでいるからとりあえず出しておいたという、聞き手の学生の心理が見えます。
評価が低いプレゼンは、聞き手が内容をそれなりに理解した上でそのプレゼンに物申しているパターンがほとんどです。上のパターンよりもきちんと聞いているからこそ、辛い評価になるのです。辛辣なコメントには、きちんと受け止めたという熱き心が込められています。
真にすばらしい発表の場合、聞き手の学生はここがよかったと具体的によいところを指摘します。パワポがわかりやすかったとか、こういう話に共感したとか反発を感じたとか、議論が成り立ちそうなコメントが返ってきます。そして、惜しみない賞賛を送ります。
発表者の陰から聞き手を見ていると、発表者の独演会のときは、やはり聞き手は引いています。死んだような目つきでパワポを見ているか、それすらせずにうつむいてスマホをいじっているかです。特に、発表者が台本を読むために下を向いてしまった場合に、こういうことがよく起きます。
今学期は自分の世界に入り込んでしまったり、単に物事の紹介だけで、自分の意見や感想が全然なかったりする発表者が多いように思います。もうすぐ進学という学生の多いクラスですから、ちょっと心配です。卒業式前にプレゼンの総括をするときに、一言指摘しておかなければならないでしょう。