傘を持ち歩く

4月13日(月)

午前の授業が終わると、学生が続々と傘を借りに職員室へ来ました。雨が降り出したのが彼らが学校に着いたころからだったので、傘を持って来なかった学生が大勢いたのです。もう1時間早く降り出していたら、学生たちの多くは傘を差してきたでしょう。

教室などの忘れ物の傘を回収して貸し出し用の傘にしていますが、何十本もあるわけがありません。ですから、傘を借りようと思った学生の大半が借りられませんでした。そういう学生は、コンビニまで走っていって、傘を買ったのでしょう。

午後のクラスの学生たちは、登校時に雨が降っていましたから、みんな傘を差してきました。でも、教室で学生に聞いてみると、雨が降っていなかったら傘は持って来ないと言っていました。国籍を問わず、雨が降っていなかったら傘など持ち歩くものではないという考えを持っています。お天気のいかんによらず折り畳み傘を持ち歩く私など、彼らの目には異星人に映るかもしれません。

日本は雨の国であり、学生たちの母国の多くは日本より降水量が少ないです。だから、傘を持つことに抵抗を感じるのでしょう。または、雨に濡れても体が冷えないくらい暖かいので、そういうところから来た学生には冷たい雨という概念がないのかもしれません。

私は事あるごとに傘を持ち歩くことの利点を説いています。折り畳みなら教科書1冊分ぐらいの重さのもありますよ。学生の大きなかばんに傘1本も入る余裕がないとは思えません。でも、学生の行動様式を変えることはできません。三つ子の魂百までというやつですよ。

傘は持ち歩かなくてもいいですから、雨に降られて体調を崩すことだけはやめてくださいね。

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