11月21日(月)
午前の授業が終わってから、進学相談やら面接練習やらが続き、すべて片付いたのが6時半でした。
まず、Kさんの志望理由書チェック。文法的な間違いや不自然な語句の使い方はほとんどありませんが、特徴もありません。その点を指摘すると、聡い学生ですから、すぐ理解しました。でも、志望理由書としてどれだけ特徴的な文章が書けるかは、必ずしも文法力や語彙力とは比例しません。Kさんが自分で自分の心の特徴に気がつくか、それを文章化できるか、そこにかかっています。
次はGさんの面接練習。毎日のように顔を合わせている私にすら緊張するようでは、見通しは明るくありません。頭の中の考えを、口からの言葉にうまくできないようでした。そのもどかしさに、少しいらだっているようにも見えました。Gさんの思いを聞いて、それをこちらで面接の言葉にしてやれば、少しはどうにかなるでしょう。
続いてJさんも面接練習。Jさんは基本的な受け答えはできましたが、Jさんの答えに関連した質問をすると、とたんに詰まってしまいました。話の内容は一本筋が通っていましたが、これではちょっと勝ち目がないので、関連分野の基礎知識を注入しました。
そして、Hさんの進学相談。C大学、D大学、S大学と国立大学に出願することに決めています。もう1つ、滑り止めにT大学に出願したほうがいいだろうかというものです。私は、HさんはC大学、D大学には受かると思っていますが、Hさん自身は不安でならないようです。どうしても私にT大学に出願しろと背中を押してほしい色が見えましたから、その通りにしてあげました。
それから、Yさん。こちらは先週に引き続き、2回目の面接練習ですから、微調整で済むかと思ったら、これまた心配の種が尽きないらしく、予想外に時間がかかりました。想定問答をすべて文字化してそれを印刷して持って来ました。見るとどれも語りすぎなので、そこはがっちり注意しました。
最後はXさん。面接練習というよりは、面接の想定問答を作る相談でした。答えをいくつか考えてきていて、その中から面接官の心をつかみそうなものを選んでほしいという主旨です。考えすぎて、自分で自分を見失っている節も感じられました。
忙しい1日でした。自信を与えたり、鼻をへし折ったり、背中を押したり、本人の気付かぬ思いを引き出したり、進学担当はスーパー便利屋でもあります。