10月28日(金)
もうすぐ11月ともなると、早い時期に入試があった大学は合格発表の時期です。私の身の回りでも笑った学生もいれば泣いた学生もいます。
HさんはD大学に受かりました。Hさんの友人たちはすごいと驚いていますが、私はそうでもありません。面接練習をしたときの感触から、受かって当然と思っていました。面接官役をしていると、HさんのD大学への憧れとか学問に対する夢とか、思わず聞き入ってしまうような話が次から次へと出てきました。そういう内容を記した志望理由書も大いに読み応えがありました。それゆえ、受かるに違いないと思えてきたのです。
私のこのビビビッという感覚は、わりとよく当たります。やっぱり、受かる学生はどこか一頭地を抜いています。その部分が私に電波を送ってくるのでしょう。具体的にどういう受け答えのときにビビビを感じるかと聞かれても、口ではうまく説明できません。これが説明できたら、すぐさま面接練習に来た学生たちに教えられるんですけどね。
そんなHさんに対して、残念組の学生の面接には、引き付けられるものがありませんでした。あれこれ指導はしましたが、学生はピンと来なかったのでしょう。私の説明が悪かったのか、学生に私の指導を受け入れる心のゆとりがなかったのか、そこまではわかりません。私は学生の心に響く指導ができず、学生は、もしかすると、落とされて初めてこちらの言いたかったことが胸にすとんと落ちたのかもしれません。
11月は留学生入試の山場で、EJUが終わったら別の忙しさが襲ってきます。1人でも多くの学生からビビビを感じたいものです。