6月3日12:30から、2010年にKCPを卒業して渋谷にあるホテルサーブに就職した宋ハナさんを迎えて、就職活動応援講座が開かれました。会場の教室には20名あまりの学生が集まり、先輩の就職活動体験談に耳を傾けていました。宋ハナさんは次のような話をしてくれました。
私は国の大学で観光・ホテル関係の勉強をしてきたので、その専門を生かして日本のホテルに就職しようと思いました。2009年4月にKCPに入学し、11月頃から就職活動を始めました。
日本で就職する時に日本語ができることは当たり前のことで、日本語迫ヘ試験N1合格などというだけでは採用担当者の心はつかめません。漢字検定など日本人が取ろうとする資格に挑戦することが大事です。さらに、日本語ができること以外に何ができるのか、自分の専門性をどう生かすか、自分をどうやって売り込むかを考えていかなければなりません。履歴書もただ書けばいいというのではなく、自分の特色をアピールする履歴書を書くことが就職活動の成功につながります。
私も、10社以上に応募して、何回も何回も落とされて、履歴書が送り返されてくるたびに落ち込みました。最初は日本で就職できなければ国で就職すればいいと思っていましたが、それは甘い考えだと気づきました。日本で就職できなければ、国でも就職できません。それで、KCPの先生方やハローワークの人たちにアドバイスしてもらいながら、次の会社に挑戦していきました。そして、2010年の1月にやっと就職が決まりました。
就職の面接では、「どうして日本語を勉強しているんですか」「どうして日本で就職しようと思ったんですか」「どうしてウチの会社を選んだんですか」といったことは必ず聞かれます。確かに、留学生が日本で就職するのは大変だし、今は日本の大学生も就職に苦しんでいます。でも、私たち留学生は日本人の学生にはない経験や、語学力という迫ヘを持っています。こういうものがあるのですから、むしろ有利になったとも考えられます。後輩の皆さんも、がんばって就職活動をして、日本での就職に成功してください。 |