骨を折る

3月23日(土)

日曜日に母が亡くなりました。母がいた老人ホームの方によると苦しんだ様子はなく、医者の診断によると死因は老衰でした。91歳ですから、寿命と言うべきでしょう。

今年のお正月は、歩行器につかまりながらですが、歩くことができました。耳が遠くなり、会話をするのが大変でしたが、意思の疎通はどうにかできました。

その直後、大腿骨を骨折し、手術のために入院しました。手術はうまくいったのですが、ずっとベッドに寝ていたため、生きる意欲みたいなものが衰えていきました。担当医によると、老衰の一環で、のどで肺へ行く通路と胃へ行く通路とをコントロールする弁の働きが鈍くなったため、誤嚥が激しくなりました。口から栄養を取るのが難しくなり、本人の意欲の低下と相まって、体の衰えに拍車がかかりました。

今月上旬、看取りをするという意味で、住み慣れた老人ホームへと戻りました。手術前に病院で見舞ったときは私が手を握ると握り返してくれましたが、退院直後はそういう反応も非常に薄くなりました。そして、まさにろうそくの火が消えるように亡くなりました。

死亡診断書によると、直接の死因は老衰ですが、老衰を促進したのはベッドに寝たきりになったことであり、その原因は骨折です。今まで「高齢者が骨折をすると急に衰える」という話はよく耳にしましたが、母はまさしくその道を歩みました。体が動くということが生きる意欲に直結するんだということを、強く感じさせられました。

この稿をお読みのみなさん、ご高齢の方の骨折は文字通り命とりです。骨を折らないよう、お骨折りください。

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祝? 開業

3月16日(土)

北陸新幹線が敦賀まで延伸開業しました。敦賀は、10年以上昔になるかと思いますが、1度だけ行ったことがあります。気比神宮という立派なお宮さんがあり、かつて大陸への連絡船が出港した港町です。山が海に迫り、鉄道も高速道路も狭い平野部を目指して集まり、いかにも交通の要衝といった感じがしました。歴史ファンとしては、金ヶ崎城跡は外すことができず、しっかり見てきました。城を築きたくなる山の上にありました。その近くの金ヶ崎宮で、小豆袋守を授けていただきました。織田信長が浅井長政に裏切られた時、妹の市姫から届いた小豆袋で危機を察知し、際どく京まで逃げ切ることができた故事から、難関突破、開運招福のご利益があります。学校の机の一番上の引き出しにしまってあります。

新幹線ができた代わりに、北陸本線が第3セクター化され、北陸と大阪・名古屋の間を鉄道で行き来しようとすると、敦賀駅での乗り換えが必要となりました。JRは8分で乗り換えられると言っていますが、JRの職員が予行演習したところ、13分かかったとか。開業初日はどうだったのでしょう。ネットで見る限り、大きな混乱は起こっていないようです。

そもそも、計画から完成まで半世紀もかかっているということが大きな問題です。“北陸まで新幹線が通じれば便利になる”ことは間違いありませんが、どこをどう通って北陸に至るか、そこでもめ続けた半世紀と言っていいでしょう。乗り換えを嫌う客がJRから高速バスに流れたら、何のための半世紀という時間だったのか、わからなくなってしまいます。

東海道新幹線を造った十河信二は、「新幹線が経済的に成り立つのは東京・大阪間だけ、甘く見て岡山までだ」と言ったそうです。その十河信二が敦賀開業を見たら、どう思うでしょうか。

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旧交を温める

3月15日(金)

病欠のO先生に代わって、初級クラスに入りました。名簿を見ると、このクラスには先々学期レベル1で教えた学生が2人います。そういう学生に会って伸びを確かめるのも、代講の楽しみです。

教室に入ると、その1人であるSさんはすでに教室にいて、授業開始直後に行われる漢字テストと文法テストの準備をしていました。いい点取れよと心の中で声を掛けました。

ほどなく始業のチャイムが鳴りましたが、知っている学生のもう1人、Fさんが来ていません。出席を取り終わってもまだ入ってきません。「では、漢字のテストを始めます」と、試験用紙を配り終えた頃にFさんが入ってきました。私と目が合うと、一瞬、しまったという顔をしました。

テストが終わると、週の初めにやった文法テストの返却日に当たっていましたから、学生たちにテストを返しました。Sさんは、なんと、不合格ではありませんか。「レベル1の時はいい学生だったのに」と言いながら返すと、申し訳なさそうに受け取っていました。こういう恥ずかしい思いをしなければならなくなることがありますから、KCPの学生は油断ができません。Fさんは、以前と変わらず優秀な成績でした。

このクラスはアルファベットの国からの学生が優秀なようで、テストの成績でもトップを争っていました。フィードバックのついでに初級とは別の切り口からこのテストで扱っていた文法の話をしました。そういうのを真剣に聞いていたのも、アルファベットの国のみなさんでした。

確かに、JLPTやEJUでは漢字の国の学生の方が好成績を収めますが、KCPのテストはコミュニケーション力を見ようという色彩もありますから、国でそういう訓練を受けてきたアルファベットの国の学生が有利になる面もあります。上述のように、知的好奇心が強いことは、この先大きく伸びていく余地があるということでもあります。

代講は、時間が奪われることは事実ですが、興味深い発見も多いので、結構楽しんでいます。

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拍手拍手

3月14日(木)

昼休みに、6階の講堂で、演劇部の「レ・ミゼラブル」が公演されました。ちょうど1週間前、卒業式の際の発表があまりにもよくできたので、卒業式に参加しなかった在校生にも見てもらおうという意味もありました。レ・ミゼラブルには卒業生も登場していましたが、その卒業生たちもわざわざ演じに来てくれました。

四谷区民センターとKCPの講堂ですからね、舞台装置の差はいかんともしがたいものがあります。ステージそのものも狭いし…。でも、演劇部のみなさんは、それにもめげずに熱演してくれました。1週間前の驚きと感動が、鮮やかによみがえってきました。何といっても、四谷区民センターよりもずっと近くで学生たちの演技が見られたのがいちばんよかったですね。

カーテンコールでは何回も大きな拍手が沸き起こりました。ステージ上の面々も、仕事をやり遂げた自信に満ちた笑顔を見せていました。演劇部のN先生が「演劇部に興味を持った人は、ぜひ4月から一緒に活動しましょう」と挨拶していました。これに応えてくれる学生がどのくらい出てくるかな。次の発表はコトバデーあたりでしょうか。練習期間はたっぷりあります。卒業式に負けない公演に仕上げてもらいたいですね。

さて、この公演、新聞部の学生たちが取材していました。Nさんなんかはインタビューされていました。どんな記事になるんでしょうか。期末テスト前にはラウンジの掲示板に張り出されるのでしょう。今から楽しみです。

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成長

3月13日(水)

初級のCさんはまじめな学生です。毎日の宿題をきちんとしてくることはもちろん、予習もしてくるし、授業も真剣に聞いています。しかし、成績は今一つ伸びていません。テストはどうにか合格点というレベルですし、例文などの提出物にも誤りがいくつもあります。

学期の最初の頃は、指名されると「えっ、私ですか」と言わんばかりにこちらを見返してきました。音声がうまく聞き取れていなかったのかもしれません。また、易しい問題を当てても的外れな答えを言ってしまうこともありました。残念ながら来学期は進級できないだろうなあと思っていました。

「建築家って?」と、漢字の時間に出てきた単語の意味をクラス全体に聞いたところ、「ビルを建設する人です」「家を建築する人です」などという声があちこちから上がりました。すると、教卓の真ん前に座っていたCさんがやおら口を開きました。「建築家はビルをデザインして、絵(設計図)を描いて、みんなにお願いして(関係者に指示を出して?)、ビルを建てる人です」と、つたないながらも立派な説明をしてくれました。

私は驚きました。学期の初めには単語レベルの話しかできなかったCさんが、こんなにまで話せるようになったのです。相撲の世界には「3年先の稽古をしろ」という戒めの言葉がありますが、Cさんは今学期の最初から2か月先の勉強をし、その努力が実を結び、学期末近くになって花開いたのです。そうそう、授業の最初にやった漢字テストも、今学期最高点でした。

1月下旬ぐらいだったでしょうか、新聞部に所属しているCさんが私の所へ取材に来ました。持てる想像力をフルに働かせてCさんの質問の意味を感じ取り、Cさんにわかるようにかみ砕いて答えました。今なら、そんな苦労をすることなく、話が弾むことでしょう。

今学期も多くの学生に触れあってきましたが、日本語力が一番成長したのは、疑いなくCさんです。

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新クラス

3月12日(火)

今学期中級のKさんは、現在6月のEJUに照準を合わせて、日本語プラスにも参加しながら勉強を進めています。卒業式の前までは紛れもない中級のクラスでしたが、今は上級の学生に交じって勉強しています。

上級は卒業していった学生がおおぜいいますから、卒業式後にクラスを編成し直しました。その際、一部の中級の学生を上級クラスに引っ張り上げました。Kさんはその1人に選ばれたのです。

中級クラスでは上位に位置していたKさんですが、上級の学生と机を並べると、やはり引け目を感じざるを得ません。教材も「こんなの楽勝」とは言えなくなり、先生の教え方も上級を基準にしていますから、中級のつもりでいると置いていかれてしまいます。

そういう綱渡り的な面もありますが、Kさんはこの難しさがいい刺激になっていると楽しんでいるようです。そういうことができそうな学生を選んで上級にしているのですから、担任教師の読みの通りだったとも、好ましい方向に反応が進んでいるとも言えます。そういう気持ちで向かって行ったら、これからも日本語力は伸びるでしょうし、4月からはKCPの屋台骨を支えてくれる学生になっていくに違いありません。

でも、そのクラスにSさんやTさんの名前はありませんでした。2人とも直接教えたことはありませんが、入学してから何回か接触する機会があり、ひそかに期待していた学生です。クラスの先生の目には、Kさんほど伸びていないと映ったのでしょう。

もちろん、現時点で卒業までの運命が決まってしまったわけではありません。これからいくらでも逆転のチャンスはあります。とはいえ、漫然と今までと同じ発想と行動を繰り返していたら、伸び悩みのままでしょう。留学の目的が果たせるかどうか、今が正念場ですよ。

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スピーチ付き卒業式

3月11日(月)

卒業式後、当日式に参加できなかった卒業生が、証書をもらいに来ています。無断欠席の場合は取りに来ても証書は渡しませんが、事前連絡があった卒業生には職員室で渡すことにしています。

この後日の証書授与には、1つだけいいことがあります。当日は受け取る人数が多いので、証書の読み上げは最初の1人だけで、あとは「おめでとうございます」と声をかけながら手渡しします。しかし、“後日”は、卒業生を向き合って「おめでとうございます」だけでは間が抜けていますから、証書の文面をフルに読み上げます。その場にいる教職員が拍手で祝福します。そういえば、当日はすべての卒業生に拍手ではありませんね。

このように温かい雰囲気の中で証書がもらえるのですが、もらった卒業生はスピーチを求められます。これも卒業式当日にはない特典と言えないこともありませんが、当の本人にとっては、このスピーチはなかなかの難関のようです。

Kさんは、教室では気の利いたことを言ったり、他の学生とは違った観点から意見を述べてくれたりと、話すことに関しては教師も一目置いていました。本人も自信を持っていたのではないかと思います。ところが、証書をもらった後にスピーチを求められると、「2年間、KCPで勉強しました…」など、レベル1程度の文しか出てきません。スピーチをしてもらうと予告しておきませんでしたから、また、お世話になった先生、見慣れぬ顔の先生、職員室にいる教職員全員の注目を浴びていますから、緊張していたことは確かでしょう。結局、語彙的にも文法的にもレベル1の範囲を出ることのない挨拶に終わってしまいました。

KさんよりおとなしいFさんは、言うに及ばずです。どうにかこうにか「ありがとうございました」にたどり着いたといったところでした。

毎年、こんな感じです。堂々とスピーチできるのは、ほんのわずかです。もちろん、コトバデーを見てもわかるとおり、全校生の前で立派なスピーチができる学生もいます。卒業式で学生企画の司会を立派にやり遂げた学生もいます。でも、人前で話すことのKCP全学生の平均値は、まだまだと言わざるを得ないでしょう。来年度は、卒業式後に証書をもらいに来た時に立派なスピーチができる学生を育てたいものです。

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愛着の度合い

3月7日(木)

卒業式は、卒業生に学校に対する愛着の度合いがわかります。

無断欠席は、論外。私のクラスではAさん、Bさん、Jさん。この3人は出席していてもやる気があるのかないのかわからず、特に今学期は消化試合的な態度が見られました。卒業式には来ないかもしれないと思っていたら、予感が当たってしまいました。

普段着での出席は、もらえるものはもらっておこうという発想でしょうか。Dさん、Yさんあたりは、そこまで悪気はないのかもしれませんが、「フォーマルな服装で」と言っておいたのにラフな格好なのですから、学校への愛着は薄いのかな。

それなりの格好で来ているけど、証書の受け取り方がいい加減な学生は、予行演習欠席か、予行演習はしたけれども、そんなに真剣ではなかったので頭に残っていなかったのでしょう。あるいは、本番で悪い例をたくさん目にしたので、それに合わせて予行演習の手順を省略してしまったとも考えられます。私の手から奪うようにむしり取っていった学生たちは、何かうらみでもあるのでしょうか。

きちんとした作法で証書を受け取った学生は、KCPに愛着を感じてくれたと考えていいでしょう。悪い噂しか入ってきていなかったTさんがきっちりやってくれました。先生方の愛情に、やっと気づいたのでしょうか。最後の最後で見直しました。

受け取った後で何か一言つぶやいた学生は、学校に対してなにがしかの感謝の気持ちを表したいのでしょう。Pさんは「お世話になりました」と言ってくれました。「ありがとうございました」は結構多かったですね。このレベルの学生は、しっかり目を合わせて受け取ってくれます。こちらも「本当におめでとう。これからが本当の留学だからね」と声をかけてあげたくなります。

特別な服装で壇上に登った学生は、単に目立ちたいだけかもしれませんが、式を盛り上げよう、楽しもうという気持ちも感じられます。王様にも見えてしまう民族衣装をまとったEさんが登壇するや、会場全体から歓声があがりました。Sさんも国の伝統衣装を着てきてくれました。問題児のRさんに式後に服装を褒めると、うれしそうに服の解説をしてくれました。意外といい奴だったのかな…なんて思ってしまいました。

みんな、出ていってしまいました。明日から、学校が寂しくなります。1年後の別れがたい別れの日に向けての歩みが始まります。

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3月の定番2

3月6日(水)

明日に迫った卒業式を前に、卒業証書の受け取り方の練習をしました。KCPの卒業式は、壇上でひとりひとりに証書を手渡します。その証書を受け取る作法を教えるのです。

日本人の教師は、いつどこで教えられたのか、年齢によらず、片手ずつ出して証書の横をつかんで受け取って礼をする作法を、細かいところは多少違っていても、知っています。しかし、それは日本独特のものであり、学生たちは、国籍を問わず、そんな作法は知りません。卒業式のセレモニーとしての格調の高さを維持する上でも、学生たちにはあの作法を覚えてもらわなければなりません。何も教えないと、ステージのまんまん中で校長に正対して、早くよこせと言わんばかりにいきなり両手の手のひらを上に向けて差し出す学生が続出します。

最初に教師が実演しながら受け取り方を説明します。次に、学生たちに実際にやってもらいます。ステージのどこにスタンバイして、証書と記念品を受け取ったら、どこからステージを下りて自席に戻るかという、証書受け取りの前後も含めて予行演習します。

教師が実演したくらいですから、また、こういうことはするなと注意もしていますから、受け取り方はわかっているはずです。でも、毎年のことですが、教えられたとおりにきちんとこなす学生と、何じゃお前はと言いたくなる学生とが出てきます。後者はスマホに集中していたのでしょう。正対した時の目を見れば、前者か後者かだいたい見当がつきます。失敗は今ここでしておいて、明日きちんとやってくれればそれでいいんですがね。

終業のチャイムが鳴ると、予行演習を済ませた学生たちが帰っていきました。明日は会場の四谷区民センター集合ですから、もしかすると、予行演習でさんざん叱られたのが、この校舎の最後の思い出になってしまったかもしれません。

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3月の定番

3月5日(火)

卒業式直前の上級クラスの授業では、よく“お世話になった先生へのお礼状”を書いてもらいます。さすがの上級の中でも上の方、超級の学生でも、いきなりお礼状を書けと言われても書けるものではありません。ですから、私は、よく、10年余り前に中級まで勉強して進学していった学生からもらったお礼状を見本にしています。このお礼状は、文面には拙さが見られるものの文法的な誤りはなく、時候のあいさつ、感謝の言葉、読み手の健康を気遣う言葉と、お礼状の要素はすべて盛り込まれています。しかも「拝啓~敬具」でまとめられていますから、上級の教材としても十分に通用します。それどころか、日本人の大学生だってここまで書ける人って少ないんじゃないかと思われるほどです。

中級の学生が書いた文面ですから、超級の学生なら内容はすぐに理解できます。問題は、それを自分に合わせてカスタマイズできるかです。省エネタイプの学生は、時候の挨拶まできっちり写します。しかし、「専門学校に進みます。いつか先生に私が作ったケーキを食べてもらいたいです」という部分はどうにかしなければなりません。そこで頭を抱えてしまうんですねえ。今年の卒業生たちも、みんな呻吟していました。

「手紙の文章は、チェックはしませんよ」と言ってありますが、これも学生たちにとってはプレッシャーになるようです。せっかくのお礼状に誤用がいっぱいだったら、そりゃあ恥ずかしいでしょうね。でも、見本のお礼状を書いた学生は、誰のチェックも受けていません。しかも、今のようにAIにお願いすれば何でもしてくれるようになるより前の時代です。超級の学生にできないはずがありませんから、私は突き放します。

それぞれ、自分のお世話になった先生の名前を封筒に書き、手紙を入れて封をして出してくれました。「卒業式の前に読まれると恥ずかしい」と言っていますから、宛名の先生には卒業式後にお渡しします。

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