Monthly Archives: 10月 2023

懐かしい語り口

10月5日(木)

お昼といっても3時過ぎですが、駅に向かって歩いていると、Hさんにばったり出会いました。Hさんは、3年半前に第一波が来るまで、朝、職員室のお掃除をお願いしていました。第一波以降、不要不急の外出はするなと言われたり、そもそも、オンライン授業になり学生が来なくなったりとかで、朝のHさんのお掃除は中止になりました。

Hさんは地元の方ですから、その後も年に何回か見かけることがありました。今年の前半まではお互いにマスク姿でしたから、時には「あの人、Hさんかな?」なんていう感じで、半信半疑でお辞儀をすることもありました。近づいて話すわけにはいきませんでしたから、世間話も「お元気ですか」「はい、おかげさまで」という程度で切り上げていました。

久しぶりにマスクなしの顔で立ち話をしました。Hさんは電気屋さんで電熱式の鍋を買って帰る途中でした。お子さんやお孫さんもこの近くに住んでいますから、おでんか石狩鍋か水炊きか知りませんが、みんなを呼んでつつくんでしょうね。Hさんの顔も、そんな冬の団欒を楽しみにしているようでした。

お掃除をしながら自慢話をしていたHさんのお孫さんは、20年の1月で、確か中1でしたから、今は高2です。来年は受験です。心身ともに大きく成長したことでしょう。またその自慢話をHさんから聞きたいものです。お孫さんの話に限らず、Hさんの話を聞いていると、おもしろくて仕事が進みませんでした。そんな朝のひと時がまた戻ってくるといいなあと思いながら、「では、また」と挨拶をして、お互い反対方向へ歩いていきました。

日本語教師養成講座へのお問い合わせはこちらへ

リモート

10月4日(水)

KさんがR大学の志望理由書を書いたので見てくれと送ってきました。初稿は、意気込みは買えますがそこ止まりという感じで、最初と最後で書かれていることが微妙に食い違っていました。そういう点を細かくチェックして送り返すと、第二稿が届きました。日本人の友だちに見てもらったそうで、文章が整っていました。しかし、手垢のついた表現が目立ち、これではR大学の先生の記憶に残る志望理由書にはならないでしょう。

そこに手を入れた第三稿が送られてきました。だいぶよくなりました。でも、欲を言うと、R大学のネットのページなど、関連資料を読み込んで書いた文章とは思えません。R大学の試験官、面接官の先生方に訴える力を強めるには、資料を読んで、それに基づいてR大学で何を学び、どのように成長したいか、といったあたりを書く必要があるでしょう。そういったコメントを返信し次を待っているのが、今の私の状況です。

そんな面倒くさいことをするくらいなら、学生を呼び出せばいいじゃなかとお考えになるかもしれませんが、Kさんは一時帰国中です。海外にいる学生に志望理由書の指導ができるのですから、便利な世の中になったものです。出願もすべてオンラインでできたらさらにありがたいのですが、そこまでには至っていないようで、Kさんは日本に戻ったら、速攻で出願することになっています。

朝、Oさんも出願の最終チェックに来ていました。担任のM先生たちが寄ってたかって指示を出していました。お昼ごろラウンジで会ったら、自慢げに「出願は終わりました」なんて言っていました。午後はS大学の留学生担当の方が留学生入試の説明に。10月期は、入試本番の学期です。

日本語教師養成講座へのお問い合わせはこちらへ