9月4日(月)
午後、レベル3・4の学生の初面接練習に付き合いました。志望校の受験日が目前に迫っているのではなく、入試の面接の模擬体験をする授業で、面接官を務めました。
面接の受け方に関する基本的な講義を受けた後で、面接官の数に分かれて各教室へ。私のところへは4人の学生が来ました。
まず、Fさん。「どうして本学を志望しましたか」「経営を勉強しますから」というような、さっぱりかみ合わない問答を繰り返しました。そのうち、背筋が丸くなり、緊張していることが手に取るようにわかりました。
Eさんは「次は私」と勢い良く手を挙げたものの、面接の答えはFさんと違った意味でひどいものでした。「大学で自然と環境と動物のぼうこうを勉強したい」と言われたら、みなさんはどう受け取りますか。あれこれ聞いていくと、“ぼうこう”とは“保護”のことでした。これ以外にも発音が悪くて何を言っているかわからない場面がいくつもありました。
「本学で何を勉強しようと思っていますか」「文化です」と答えたきり、口をつぐんでしまったのはRさんです。しかたがいので、「文化といっても幅が広いですが、その中で特にどんな文化を勉強したいんですか」と聞くと、「いろいろな文化です」と、これまた新しい情報が全くない答えが返ってきました。
最後のHさんはファッションクリエーションを勉強したいとのことなので、「今のあなたの服装は、どんなところがおしゃれですか」と聞いてみました。レベル3・4の学生には難しいかなと思いましたが、Hさんは一言も説明できませんでした。初回とはいえ、これでは困りますねえ。
担当のO先生からは、面接の厳しさを味わわせてほしいと言われていましたが、その役目は果たせたと思います。私以外の先生が担当だった学生たちも含めて、その多くが何らかの形でこれから受験します。実際に出願し、面接日が近づいてから行う面接練習の際には、受け答えがずっと上手になっているでしょうが、こちらもさらに厳しい質問をします。それに耐えてやっとどうにか競争に勝てるのです。次に会う時までの成長に期待しましょう。
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