Monthly Archives: 1月 2023

初面接練習

1月5日(木)

早速面接練習がありました。相手は、今度の日曜日がS大学の入試本番というHさん。クラスで教えたことのある学生ですが、約束の時間の10分前に来て職員室で面接の想定問答の最終チェックをしている背中は、今までになく緊張の色がにじみ出ていました。

「Hさんですね。あなたはなぜ本学で勉強したいのですか」と質問すると、Hさんは一語たりとも言い漏らすまいと答えます。しかし、その気持ちが強すぎて早口になってしまい、しかもマスク越しですから、聞き取りにくくなってしまいました。これでは逆効果です。Hさんの話し言葉を聞き慣れている私ですらわからない部分がありましたから、S大学の面接官にはHさんの熱い思いが伝わらないでしょう。

その後、S大学で何を勉強したいか、卒業後どうするつもりかなど、面接の常道ともいえる質問をしました。それなりには答えていましたが、“それなり”止まりでした。Hさんの狙っている学部学科はS大学の中でも難関ですから、このままでは入れません。フィードバックを兼ねて、S大学のページを見ながら答えのポイントを説明しました。S大学卒業後は帰国して故郷の街の発展に貢献したいというHさんの将来計画を、より輝かしいものに聞こえる工夫を伝授しました。

Hさんは、自分をよく見せるということに関しては不器用な学生です。思いも人間性も能力もあるのに、それを伝える点において要領が悪いのです。ここを補って学生を志望校に入れるのが教師の役割です。この学期は、多くの“Hさん”の面倒を見ていくことになります。

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オタク旅行記

1月4日(水)

五色塚古墳、魚住・住吉神社、魚吹八幡神社、どんがめっさん、家島神社、運河公園、御着城跡、壇場山古墳、播磨国分寺跡、射楯兵主神社、手柄山中央公園、姫路城、好古園、千姫天満宮、男山八幡宮。私が年末年始の休みに行ったところです。兵庫県播磨地方の関係者以外で、姫路城以外にご存じのところがあったら、地歴にかなりの興味をお持ちの方とお見受けいたします。姫路城以外に行ったことがあるところが2つ以上あったら、オタクの域に達していると思います。

五色塚古墳は、神戸市垂水区の海辺の高台にある兵庫県最大の前方後円墳で、明石海峡大橋と淡路島がよく見える絶景の古墳です。古墳ファンには有名です。

魚住・住吉神社の鳥居越しに見える海は、インスタをやっている人なら撮ってアップするところでしょうが、私はやっていませんからそのままスルー。でも、しばらく立ち止まって見とれてしまいました。

魚吹は「うすき」と読みます。姫路市郊外の網干にある神社で、立派な石鳥居と楼門があります。近くの公園の長いすべり台を滑り降りたかったのですが、表面がざらついていて、生地が丈夫なジーンズとはいえ、お尻が破れたらとんでもないことになるので諦めました。

どんがめっさん、家島神社は、姫路港から船で30分ほどの瀬戸内海に浮かぶ家島にあります。この家島、平地が狭く道も狭いため、主要交通機関はバイクと自転車です。全国にここだけと言われている軽自動車の救急車にお目にかかれました。これも、インスタの人なら即アップでしょうね。

運河公園は姫路市の外堀川両岸に造られた公園で、長さが1.5キロほどあります。両岸を端から端まで歩きました。外堀川は、今の姫路城の基礎を造った池田三左衛門輝政にちなんで、三左衛門堀とも呼ばれます。私が泊まったホテルの住所は、三左衛門堀西の町でした。

御着城跡は、黒田官兵衛ゆかりの地ですが、今は姫路市の御着支所がお城を模した建物に入っています。壇場山古墳は、兵庫県で五色塚古墳の次に大きい古墳ですが、藪の中に埋もれていました。播磨国分寺跡は、全国の国分寺跡同様、礎石ぐらいしか残っておらず、勝手に想像を膨らませるばかりです。

射楯兵主神社は「いたてひょうすじんじゃ」と読み、播磨国総社とされている立派な神社です。ホテルの人の話によると、姫路で初詣と言えばここだそうです。

手柄山中央公園の展望台からは、姫路城をはじめ、姫路の街が一望できます。公園内には水族館や植物園や平和資料館などがありますが、いずれも年末年始休館中でした。

姫路城は、平成の大修理の最中に、外囲いから城を見下ろせるというので行って以来です。さすが国宝・世界遺産、今回私が行った中で一番混んでいました。好古園は姫路城の脇にある人工庭園です。姫路城の入城料が1000円、好古園とのセット券が1050円なので、ついでに入りました。

千姫天満宮と男山八幡宮は、姫路城北西の男山にあります。ここの頂上からの景色も素晴らしかったですね。遠くに瀬戸内海が見えました。長い階段を一気に登り息が弾んだのでベンチに横になると、青空に吸い込まれそうで気持ちよかったです。

何だか姫路市観光協会の回し者みたいな文章になってしまいましたが、オタクの旅に出てみたくなりましたか。なお、私はグルメではありませんので、食事の話はいたしません。

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