2月14日(月)
去年の秋から、NHKBSの刑事コロンボの再放送を見ています。放送時間が土曜日の日中なので家にいないことが多く、録画しておくのですが。他の番組の録画もありますから、ただいま1か月遅れぐらいになっています。
刑事コロンボがNHKの総合テレビで放映されたのは、かれこれ50年近く前のことでしょうか。確か、私が中学生から高校生の頃だと思います。土曜日の夜に、家族みんなで集まってみたものです。半世紀近くたっていますから、ストーリーなんか覚えていません。今も、コロンボがどうやって犯人を追い詰めるかドキドキしながら画面に引き付けられています。
あら探しをしているわけではありませんが、伏線が回収しきれていないんじゃないかと思うことが何回かありました。まあ、これは私の考えすぎかもしれませんが。何より目立つのは、ガソリンをまきながら走っているのではないかと思えるほどの、重厚なアメ車たちです。コロンボも犯人も、地球温暖化に大いに貢献しています。
それから、コロンボをはじめ、みんなよく煙草や葉巻を吸いますね、そこいらじゅうに灰を散らしながら。周りの人達も、迷惑がっている様子がありません。さらに不思議なのは、コロンボが留守宅に平気で入り込んでいることです。この当時のアメリカは、戸締りという概念がなかったのでしょうか。
何より時代を感じるのは、電話です。固定電話しかないことは当然として、“自宅やオフィスを離れる=連絡が取れない”という公式に則ってストーリーが展開されます。SNSやネットで何かするということがありませんから、実にオープンな感じで話が進みます。
これらは、もちろん、刑事コロンボの価値を損なうものではありません。でも、私は楽しめますが、今の中学生はどう見るのでしょう。中学生の私がチャップリンを見るような感じなのでしょうか。
今の中学生が50年後に今のドラマの再放送を見たら、「そういえばガキの頃、スマホなんてもんがあったねえ」などと懐かしむのでしょうか。いや、そのころにはテレビなど、過去の遺物になっているかもしれませんね。
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