4月16日(木)
茨城県のパチンコ屋がにぎわっているそうです。東京近郊のパチンコ屋が緊急事態宣言で軒並み休業しているため、茨城県まで遠征するのだそうです。茨城のパチンコ屋は駐車場完備ですから、車で乗り付けると言います。ギャンブラーの執念はすさまじいものです。
授業で、わがままという言葉から、自己中心的、利己的、自分勝手などという類義語が学生から挙がってきました。対義語は、まず、利他的を思い浮かべますが、「思いやりがある」とか「優しい」とか「協力的」となると、意味がぼやけてしまいます。それだけ、日本人にはわがままな人が多いのでしょう。
パチンコ屋を求めて茨城遠征をしている人々は、ジコチューそのものです。パチンコをしに行くなんて、不要不急の外出の最たるものではありませんか。車で往復100キロかそれ以上走るとなると、二酸化炭素もたっぷり排出します。そうまでしてパチンコ台にかじりつかないと、体が震えてでもくるのでしょうか。それはまさしく依存症であり、肺炎にならずとも、そちらの治療で入院するべきです。
でも、緊急事態宣言は近日中に全国に拡大されます。そうなったら、茨城県もどこも、パチンコ屋は休業するに違いありません。依存症のみなさんは、果たしてどうするのでしょう。たばこの値上げや喫煙所の廃止を機にタバコをやめた人は少なくありません。この臨時休業をきっかけとして、パチンコと縁を切るというのはいかがでしょう。長い目で見れば、どうせ負けるのですから。
でも、これは対岸の火事ではありません。自粛疲れから“自分1人ぐらい”というわがままが湧き上がり、無礼講状態になってしまったら、日本沈没です。出たがりません、ウイルスに勝つまでは…。
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