6月30日(金)
「現存12天守」というのをご存知でしょうか。
日本にはお城がいくつもありましたが、その多くが明治維新のときに破却されたり戦災で焼け落ちたりしました。江戸城のように石垣だけの城跡となっているところもあれば、名古屋城のように鉄筋の復元天守や模擬天守が建てられている所もあります。そんな中で、江戸時代までの天守閣が残っているのが、世界遺産・姫路城など12のお城なのです。
列挙すると、弘前城、松本城、丸岡城、犬山城、彦根城、姫路城、松江城、備中松山城、丸亀城、松山城、宇和島城、高知城の12城です。このうち、国宝が松本城、犬山城、彦根城、姫路城、松江城で、他は重要文化財に指定されています。
今年の1月1日現在、私はこの12城のうち丸岡城と備中松山城だけ訪れたことがありませんでした。ですから、この2つのお城に足跡をしるすというのが、今年の密かな目標でした。そして、1年の前半のうちにその目標を達成してしまいました。
丸岡城は福井市郊外の平地の真ん中にぽっこり盛り上がった小山の上に建つこぢんまりとしたお城で、現存天守の中でも最古の様式を誇ります。住宅地に囲まれていますが、石垣の下から見上げると、やはり威厳を感じさせられます。
備中松山城は高梁川に沿った急峻な山の上にあり、現存天守の中で登城するのに最も汗を流さなければならないお城です。その代わり、天守の最上階からの景色は絶景というほかはなく、さわやかな風に吹かれながらいつまでも見とれていました。
さて、明日から2017年の後半戦です。今度はもう少し仕事の香りのする目標を達成したいものです。