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入学式挨拶(2023年4月5日)

みなさん、ご入学おめでとうございます。いつの学期もそうですが、新入生の、意欲あふれる、希望に燃えた顔を目の前にすると、私も心が浮き立つと同時に、気が引き締まる思いがします。

これからみなさんの留学生活が始まるわけですが、留学生活を続けていくうえで一番難しいことは何だと思いますか。それは、今みなさんが抱いている意欲や希望を抱き続けることです。2023年4月5日の、好奇心に満ちた新鮮な心を、みなさんがKCPを去る日までずっと持っていることが、何より難しいのです。

今更言うまでもないことですが、親元を離れ、自分の生まれ育った国の外で、ましてや言葉も満足に通じない環境で、生活するのみならず、今後のみなさん自身の人生の成否をかけて勉学に集中することは、並大抵の難しさではありません。この困難を見事に乗り越えて志望校に進学したり日本で職を得たりした先輩たちも大勢います。その反面、いろいろな要因で挫折を余儀なくされた先輩方がいたこともまた事実です。

かつては、学費や生活費を稼ぐためのアルバイトに追われて勉強どころではなくなってしまった学生をよく目にしました。しかし、今はみなさんの国が裕福になりましたから、そういう学生はめっきり少なくなりました。その代わり、精神的に追い詰められて留学の目的を果たせなくなってしまう学生が増えてきました。優秀な頭脳を持ちながら、その頭脳を活かすことなく不本意な選択に甘んじざるを得なくなってしまった学生の姿は、見るに忍びないものがあります。

こうした学生の多くは、視野狭窄に陥り、近視眼的な発想しかできなくなっています。今、この場にいるみなさんは、視線を、漠然とした形ではあっても、「将来」に向けています。それがみなさんの意欲の原動力であり、希望の源です。逆に、「将来」を忘れてしまって、目の前の愉悦に逃避したり恐怖におびえたりしているようだと、留学生活に息苦しさしか感じられなくなるでしょう。

そんな時は、私たち教職員を頼ってください。私たちは、今までの留学生の成功例も失敗例も数限りなく見てきました。その経験をもとに、なにがしかのアドバイスをして差し上げられるでしょう。時には、そのアドバイスはみなさんにとって耳の痛い話になるかもしれません。しかし、その耳の痛さを避けていては、自分の現状と入学式の日の心意気との落差から目を背けていては、問題は解決しません。危ない状態から立ち直った学生は、私たちの意見に耳を傾けています。あるいは友達の差し伸べた救いの手にしっかりつかまって這い上がってきました。

私たち教職員はみなさんを見守っています。スランプだなと思ったら、遠慮なく頼ってください。みなさん自身が気づかなくても、様子がおかしいなと思ったら、こちらから声をかけることもあります。そして、私たちと語り合うことをきっかけにして、留学の第一歩を力強く踏み出そうとしている今のみなさんを取り戻してください。これが、みなさんがご自身の留学を成功に導く鍵です。

本日は、ご入学、本当におめでとうございました。

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優秀な学生

3月30日(木)

Rさんは新学期から最上級クラスに進級します。こう書くと素晴らしい学生のように思えるかもしれませんが、本当は3月にKCPを卒業して、4月から大学院に進学するつもりでした。受験に失敗したのかというとそういうわけでもなく、出願しそびれてもう1年になってしまったというのが実情です。

Rさんは、のんびりした性格のようです。まず、毎朝のように遅刻します。「もう1本早い電車に乗れ」と何回注意したでしょう。私だけじゃありません。歴代の担任の先生全員からです。大学院への出願も、研究計画書の執筆が思うようにはかどらず、結局あきらめざるを得ませんでした。

先日面接したときには、研究計画書は書き直そうと思っていると言っていました。予定より1年遅れになってしまったのですから、より完成度の高いものを追い求めるのは当然かもしれませんが、今すぐにでも着手しないと、また志望校の出願に間に合わないということになりかねません。6月のEJUが終わったら動き始めるつもりだなどと時間感覚のかけらもないような計画を語っていましたから、ねじを巻きました。

最上級クラスに入るくらいですから、優秀ではあります。しかし、このままではその優秀さを発揮するチャンスが訪れないかもしれません。シャカシャカ動いてチャンスをつかんでほしいところですが、教師が何も言わなかったら、6月のEJUどころか夏休みが過ぎても何もしていないと思います。

こういう学生が一番もどかしいです。焦っているのは周りの教師ばかりで、Rさんの頭の中には何の計画も立っていないんじゃないかな。新学期になっても遅刻ばかりしているようだと、相当危ないです。一体、どうやったらRさんの心に火がつくのでしょう。

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すっきりさわやか

3月24日(金)

学期が終わると、机の周りの掃除をします。3か月間にたまった、授業用のプリントやいろいろなところからもらったパンフレットや参考資料として使った図書などを、捨てたり元の場所に戻したりします。しかも3月は年度末ですから、1年分のそういったものが加わります。中にはシュレダーにかけなければならないものもありますから、結構な時間がかかります。年末にも大掃除をしていますからだいぶ整理したはずなのに、その時に捨てきれなかったものを思い切って捨てるとなると、思いのほかの分量になります。

こういう時は、余計なことを考えてはいけません。直感的に要らないと思ったものはすぐに捨てます。情け心が湧かないうちに処分するところがポイントです。温情はゴミ屋敷ならぬゴミ机に直結します。興味を持ってもいけません。3か月間顧みなかったということは、今後もその書類のお世話になることなど、まずないでしょう。懐かしんでもいけません。せいぜい、シュレッダーに飲み込まれていくとき「さよなら」と手を振るくらいで十分です。

たまりにたまった垢を落としているときに、まれに探していた物が見つかることがあります。でも、私はそんな淡い期待はかけません。それを見つけようと紙を1枚ずつチェックするなんてことはしません。そうです。余計なことは考えないのです。

そういう冷血人間になったおかげで、机の上にそびえていた書類の山も、本棚の本の上にのっかっていた受験講座のプリントの余りも、みんな消えてなくなりました。私の四囲が軽快な装いになりました。

さて、次はパソコンの中です。こちらは“実物”がない分だけ難敵です。来週、腰を据えて整理に取り掛かりましょう。

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マネパ追求

3月18日(土)

タイパという言葉に出合い、その意味するところを知ったとき、ずいぶんシビアな世の中になったものだと思いました。確かに私もそういう発想で動くことがあります。しかし、それに名前を付けて常に意識するというレベルには到底至っていません。せいぜい「時間を大切に」「時間の無駄遣いはやめましょう」という程度です。タイパで動く人たちから見ると、かなり牧歌的に映るでしょう。

ところが、最近は、マネパというのがあるそうです。マネーパフォーマンスの略です。欲しいと思ってから支払い完了までの効率の良さを指すのだそうです。タイパとも密接に関連しているようです。

マネパ追求の人たちは、ECサイトでの支払いをより簡潔にと考えています。クレジットカードの番号入力がうざったいので、BNPLに向かうというわけです。こうなると、そもそもECサイトをほとんど使わない私は蚊帳の外です。たとえそこで買い物したとしても、クレジットカードの番号ぐらい入力するでしょう。少なくとも、入力するためのわずかな時間を目の敵にすることはしませんね。

時間もお金も可能な限り自分のために使いたい、自分の心が燃え立つ物事(だけ)に時間もお金も注入したいという意識の表れだとしたら、理解できないわけではありません。でも、それだと何だか生き急ぎすぎている感じがします。否定や批判はしませんが、私はそこまでする気はありませんね。

私のマネパは、クレジットカードやICカードで止まっています。スマホの“〇〇pay”も使っていません。腕時計でピッとかっていうのも、あんまり魅力を感じませんね。20代から40代くらいで身についた文化が私にとって分相応の文化のようです。とすると、マネパ最前線の若者たちも、21世紀半ばになっても時代遅れのQRコード決済にしがみついてる、なんてことになるのでしょうか。

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グローバリゼーションかな

3月17日(金)

私の周りにたまたまそういう学生が集まっているだけかもしれませんが、最近、心に問題を抱えている学生が増えたような気がします。

昨日、Pさんは、1時間以上ずっと語り続けました。私にとっては取り留めのない話に過ぎませんでしたが、Pさんにとっては来日以来の思いを語ったのかもしれません。自分の生い立ち、両親のこと、ネットで知り合った日本人の友だちからの言葉、…と話があちこちに飛んで、なかなか追いつけませんでした。入学直後は将来に対する不安から激情をぶちまけたこともありましたから、それに比べれば大きな進歩です。でも、1時間以上分の澱を心の中にため込んでいたのです。誰にも聞いてもらえなかったら、またどこかで爆発したかもしれません。

Zさんは受験がうまくいかず、タガが外れてしまったようです。今週はまともに登校したのがたった1日しかありませんでした。水曜日は、「真夜中過ぎまで勉強したので、朝起きられませんでした」という欠席理由を伝えるためだけに、授業後わざわざ学校へ来ました。欠席者にはこちらから電話を掛けますから、その時に答えてもらえばよかったのですが、先生に直接言うというのが、Zさんなりの誠意の示し方だったようです。何人もの先生から、授業中に内職をしてはいけないと注意され続けてきましたが、とうとう治りませんでした。内職の結果が大学入試全滅です。真夜中過ぎまで勉強したというのは事実でしょうが、集中力が全く伴っていなかったに違いありません。

こういう学生たちを見ていると、受験は今でも戦争なんだなあと感慨にふけってしまいます。私のころは大学の定員が少ないことに起因する“戦争”でしたが、今はグローバリゼーションの末端がKCPにまで到達し、学生たちがその波をかぶっている図が思い浮かびます。

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花の下で、魚の前で

3月2日(木)

課外授業。上級は、葛西臨海水族館と葛西臨海公園へ行きました。

朝、少し早く葛西臨海公園に着いたので、園内を軽く一回りしました。すると、駅からも水族館からも程近いホテルの庭のカワヅザクラが満開になっていました。ソメイヨシノよりも濃いピンクが非常に鮮やかで、これはきっと学生の印象に残るでしょうから、水族館見学のあとで連れてこようと思いました。

9時3分前ぐらいに、息を切らせながら集合場所のJR京葉線葛西臨海公園駅前に駆け込んできたのは、Tさんでした。遅刻の常連なのにどうした風の吹き回しかと聞いたところ、集合時間を早い方に間違えたとのこと。周りの先生から、「学校の授業も8時からだと思えばいいんだよ」と盛んに突っ込まれていました。

Kさんは自転車用のヘルメットを抱えて登場。Kさんのうちから10キロ余り、40分だったそうです。電車で来るより早かったかもしれません。去年の川越も自転車で行ったそうですから、それに比べたら楽勝でしょう。

みんな揃ったところで水族館へ、幼稚園の「さよなら遠足」と重なってしまい、入るまでに時間がかかりました。私たちも「さよなら遠足」みたいなものですから、「さよなら遠足」と書かれた幕の前で記念写真を撮る園児たちをほほえましく見ていました。

水族館では、学生たちは思ったよりずっと、魚やらペンギンやらにへばりついていました。教室では1人でいることが多い学生が数人連れで写真を撮り合ってはしゃいでいるのを見ると、こういう授業をしてよかったと思いました。これをきっかけに、新たな友人関係が生まれたら、言うことはありません。

水族館を出たら、朝発見したカワヅザクラまで学生たちを引っ張っていきました。こちらも、学生たちは予想以上に反応し、花など全く似合わないひげ面の男子学生まで写真を撮っていました。モデルよろしくポーズをとって連写してもらっている女子学生もいました。

学生たちには、卒業直前の思い出作りになったでしょうか。10日の卒業式まで数えるほどの授業日しかありません。その間、濃厚な日々を送ってもらいたいです。

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病人集団

2月28日(火)

学校を休んでWさんに電話をかけて理由を聞きました。「足が痛くて歩くのが大変でしたから病院へ行ったら、尿酸値が高いと言われました」「えっ、それって痛風ってこと?」「は、何ですか?」となってしまいましたが、足が痛くて尿酸値が高いとなれば、痛風に決まっています。

Wさんに限らず、私の周りの学生には、高血圧とか腰痛とか肥満とか貧血とか、生活習慣病が疑われる人が多くて困ります。そう言われていなくても、不健康そうな顔つきをしている学生をよく見かけます。昔は“アルバイトのし過ぎは万病の元”でした。しかし、今はアルバイトをする学生が珍しくなりました。ですから、それ以外の生活習慣に何らかの原因があるはずです。

まず、食生活が怪しいです。休み時間にコンビニまで猛ダッシュしておやつを仕入れて、授業が始まりまでに大急ぎでぱくつく学生が少なくありません。朝食抜きは昔から多かったですが、昼食夕食もいい加減な学生が増えている気がします。お菓子で3食済ませてしまうという話もよく耳にします。私も食生活は自慢できたものではありませんが、野菜と果物とヨーグルトとという具合に、どうにかバランスを保とうとしています。学生にはそういう意識が薄いように思えてなりません。

それから、ストレスです。我々教師もストレスを与える側に回ることが多いですが、教師以外が源となっているストレスが多くなっている気がします。家族の期待、自分が自分にかけるプレッシャー、住環境でのいざこざ、日本の生活になじみきれない、進学に対する焦りなど、数え上げたらきりがありません。

運動不足もあるでしょう。エレベーターに列をなす学生を何とかしたいです。先日の御苑でも、なかなか行きたがらなかった学生が何名かいました。Pさんもその1人でしたが、行ったら大はしゃぎしていました。体を動かすのを億劫がって、本当に動かさないままになっている例が多いのではないでしょうか。まあ、痛風になってしまったら、動かすどころの騒ぎじゃありませんが。

あさっては、葛西臨海公園まで行きます。学生には、せいぜいたくさん歩いてもらいましょう。

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たった3人?

2月15日(水)

朝、教室に入ったら、学生が3人しかいませんでした。その後、始業の9時までに駆け込みがいて、どうにか9人。出席を取り終わった直後ぐらいに3人来て、12人で授業を始めました。昨日の中間テストが終わって、気が抜けてしまったのでしょうか。

欠席者のうちKさんからは、夜中のうちにメールが入っていました。爪が割れてしまっていたくてたまらないので病院へ行くとのことでした。毎日両手の指を派手にデコっていましたから、爪が耐え切れなくなったのでしょう。10時半の休憩時間に職員室に戻ると、Gさんからもメールが来ていました。トイレに行きたくて途中下車したらスイカの残額が足りなくて新宿御苑前まで行けなくなったとのことですが、定期を買っていなかったのでしょうか。現金の持ち合わせはなかったのでしょうか。そもそも、改札の中にトイレはなかったのでしょうか。意味不明の欠席理由です。Tさんからは体調不良というメールが入っていましたが、送信日時が10:01になっていましたから、寝坊かもしれません。Yさんは受験日だといいます。そんな話、全然聞いていませんでしたが…。

どれもこれも、欠席理由としては弱いというか、ほんの少し注意すればどうにかなったはずだというか、割り切れないものがあります。受験だというYさんにしても、事前に断っておいてくれれば、私だって腹を立てずに済んだのに。GさんとTさんは、1月の出席率が悪かったので理由書を書いています。休まないようにする対策も書きましたが、それが実行されていません。

さらに悪いのは、何の連絡もよこさず、授業後に電話をかけても応答しなかったJさんとRさんです。2人ともまだまだ日本にいるつもりらしいですが、こんないい加減なことをしていたら、いられなくなってしまいます。出席率はKCP内部だけの数字じゃないんですよ。Gさん、Tさん、Jさん、Rさん、わかっていますか。

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雪が降りました

2月10日(金)

「東京地方は大雪」と言われ、大雪警報まで出された割には、何事もなくという感じでした、新宿近辺は。ネットに出ている画像によると、練馬あたりでも真っ白ですね。O先生のご自宅のあたりは、雪だるまが作れそうなくらいです。羽田発着便に数十便の欠航が出ましたから、それなりに大雪だったのでしょう。

今朝は遅刻が多かったですね。私のクラスは、9時3分前の時点で学生が3人しかいませんでした。始業チャイムと同時に駆け込んできたのが数名で、そのあと堂々の遅刻が駆け込みと同数ぐらい。他のクラスも似たり寄ったりだったようです。電車の遅延証明を持ってきた学生はいませんでしたから、外の寒さに打ち震えて歩みが遅くなってしまったのでしょうか。私の出勤時間帯には3度程度あった気温が、学生たちが登校してきたころには0度台を上下していました。雪がちらつき始めるとともに、気温はガタッと下がったのです。

授業後に面接練習をする予定だったCさんは、寒さで体がおかしくなったと断って、帰ってしまいました。Cさんに限らず、学生たちはどうも虚弱体質でいけません。ラウンジでおしくらまんじゅうもどきをして体を温めているグループもありました。去年の今頃なら「密!」と言って解散命令例を出したことでしょう。でも、もうすぐマスク規制も緩和されるとのことです。大目に見てあげました。

あした京都で受験のTさんは、無事現地に着いたでしょうか。東海道新幹線は定刻で動いていたようです。あさって茨城遠征予定のLさんは、冬晴れの中の移動ですね。吉報をお待ちしております。

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手間がかかります

2月6日(月)

授業が終わると、まず欠席者への連絡をします。メールを確認すると、朝の時点で連絡がなく欠席したLさんとSさんからメールが入っていました。2人とも欠席の理由は寝坊だそうです。目覚ましが鳴らなかったとか聞こえなかったとか言っていますが、単なる怠け病でしょう。Lさんは今年の進学をあきらめ、Sさんは進学が決まり、両名とも緊張感がどん底の状況です。本当は出席率が危ないのですが、何度注意しても糠に釘です。それでも、返信メールで一言文句を垂れておきます。

Wさんからは何の連絡もありませんから、電話をかけました。しかし、出ないし留守電にもならないしで、連絡が付きませんでした。すぐにメールを送りました。こちらもしばらくは何のイベントもない学生で、中だるみ状態です。すでに24年度入学の戦いは始まっているんですがね。

これら連絡の前に、教室で先月派手に休んだKさんとGさんに説教をしています。Zさんは用事があるからとすり抜けていきました。

こうしたことに、30分ぐらいの時間を費やしました。学生の欠席は、遠慮会釈なく教師の時間を奪っていきます。こうした後ろ向きのことに時間を使いたくはないんですがね。

そうしているうちに、Cさんが進学相談に来ました。先週、数学はできないけれども、情報系の学部に進みたいと言っていました。検索のヒントを与えておいたところ、自分である程度調べて、私の意見を聞きに来たというわけです。Cさんが挙げた大学は有名校ばかりではなく、滑り止めも考えられていて、バランスが取れていました。もういくつかの大学を紹介して、Cさん自身に調べて考えてもらうことにしました。

こちらも30分ぐらいの時間を使いましたが、後味がさわやかでした。

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