Category Archives: 生活

猛暑日

8月21日(金)

それにしても、暑い日が続きますねえ。今年は立秋を過ぎてから暑くなり、暦の上の秋が盛夏となっています。残暑が猛暑で、ことわざ通り本当に彼岸まで暑さが続くかもしれません。本来ならそろそろ甲子園の決勝戦で、そのころになると、中継のアナウンサーが「秋風が立ってまいりました」なんて言うのですが、今年はそんな気配など、みじんも感じられません。

8月10日から、毎日、全国で100か所以上が猛暑日を記録しています。最多は15日の278か所です。真夏日に至っては、最多が11日の778か所で、最低でも18日の586か所です。全国の観測地点は921か所ですから、778か所とは85%に当たります。北海道の北半分や本州の高地のような暑くなりにくいところを除くと、人の住んでいるところはすべて30度以上になったと考えいいでしょう。

そのため、熱中症で命を落とす方が多くなっています。日々の死者数だけで物を言えば、今は肺炎よりもこちらの方がはるかにこわいです。KCPでも、学生たちに熱中症の予防に心がけるよう呼び掛けています。校内だけでなく、家の中での注意点も伝えています。

いざとなったらマスクを外せと言われ始めたのものも、わからないではありません。そのためなのか、最近はマスクを外して街を歩いている人を見かけるようになりました。ただ、困ったことに、外で口を出している人を見ると、見てはいけないものを見てしまったような気になり、目のやり場に困ってしまうのです。そのたびに心臓がどきんとし、熱中症よりも体に悪いんじゃないかとすら感じます。

午後5時までの最高気温、36.0度…。

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ドームが満席

8月11日(月)

新型肺炎の累計感染者数が5万人を超えました。春先に中国の感染者数が8万人以上になった時、いくらなんでもあそこまでひどいことにはならないだろうと思ったものです。ですが、今や、中国の背中が見えたどころか、この勢いなら今月中にも中国を追い越してしまうかもしれません。

もはや、感染者をクラスターレベルでとらえることも、感染経路を明確に把握することもできません。市中感染が広がっていると言われていますが、誰もが無症状感染者であると言ってもいいのではないでしょうか。ですから、大勢が集まってマスクを外して会食し談笑すれば、病原体の密度が高まり、より多くの病原体を体内に取り込むことになります。その中には自分が持っているのと違うタイプの病原体もあり、免疫の力が及ばず、発症に至ることもあるでしょう。

日々、自分がウィルスをまき散らしているかもしれないと思って生活すべきです。私は、必要最小限しか口を開かないことにしています。最近は買い物をするたびに「袋は要りますか」と聞かれますが、首を振って拒否の意思を示します。昼食は店が空いている時間帯を狙っていきますから、11時台か2時以降です。学校の外では一言も口を利かず、電車の中ではひたすら本を読みます。

不思議なのはエスカレーターでのアナウンスです。「手すりにつかまって…」と言いますが、電車のつり革や握り棒もつかむと危ないと言われているのに、どこの誰がつかんだかわからないエスカレーターの手すりなんか、触っていいわけがないじゃありませんか。みなさん、足腰の鍛錬と感染防止のために、階段を使いましょう。

5万人と言えば、各地のドーム球場の最大キャパです。猛暑日が続いていますが、冬の寒さをやり過ごすがごとく体を固くして、マスクが外せる日を待っています。

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8月の始まりは夏の始まり

8月1日(土)

久しぶりに、天気予報に晴れマークが並んでいましたから、“もしかしたら”と思っていたら、やっと関東甲信地方も梅雨が明けました。天気図を見ると、おとといあたりまで本州を東西に分断するようにのさばっていた梅雨前線が、本州のはるか東に退いています。ただ、天気図を見る限り太平洋高気圧がでんと構える感じではありませんから、お昼に出た時に見上げた空には、梅雨っぽい雲も広がっていました。

日照不足で農作物が高騰しています。“梅雨明け十日”といって、梅雨が明けた直後はお天気が安定するものですから、カーッと日照りが続いて生育不良を挽回してもらいたいところです。夏が暑くないと、コメをはじめとする秋に収穫期を迎える農作物にも悪影響が現れかねません。週間予報によると、東北から沖縄までは晴れが主体のようですから、あまり心配しなくてもよさそうです。

夏の暑さが本格的になると、マスクが鬱陶しくなりそうだと方々で言われています。暑苦しいからってみんながマスクを外したら、そうでなくても増えつつある感染者が一気に天井を突き抜けてしまうかもしれません。暑かったらうちの中でエアコンをつけてじっとしているのが一番だということなのでしょう。やっぱり今は、“Go To”じゃなくて“Stay Home”みたいですね。新型肺炎が広がり始めた頃、“夏になって真夏日が続くようになったら、こんなの消えてなくなる”などという説もありましたよね。もちろん、今、そんなのを信じている人などどこにもいません。

換気のために開けた職員室の窓から、セミの声が入ってきます。KCPの周りにセミが止まれるような木があったかどうか記憶にないのですが、夏らしさを盛り上げてくれています。

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灯台下暗し

7月27日(月)

先週、H先生が出勤するなり「新宿駅に広い通路ができたんですよ」と、JR新宿駅に新設された東西連絡通路について語ってくれたことがありました。ネットのニュースで見てみると、確かに今までにない空間が生まれていました。

それが何となく気になっていましたから、連休中のある日、新宿に所用があったので、ついでにJR新宿駅まで足を延ばして見てきました。行ってみると、東口と西口の改札をなくして、JR線の地下にサッカーができるんじゃないかというくらいの広場(?)がデーンと構えているじゃありませんか。休日の、しかもお昼ちょっと前という人手の比較的少ない時間でしたから、人がいっぱいという感じではありませんでした。でも、地下鉄の上のメトロプロムナードは明らかに人が減っており、その分がJR側に流れたことは確かです。

そうそう、東口・西口の券売機が、新通路に面した新改札口の横に移動していました。みどりの窓口も移動するみたいです。その跡地はどうするのでしょう。JR得意のエキナカにして、新たな稼ぎ口にするつもりなのかな。

そのJRの通路をしげしげと眺めたところ、新宿駅長、新宿区長をはじめ、関係者の顔写真とあいさつが壁に出ていました。それは当然かもしれませんが、その関係者全員が男性でした。あーあ、まだ男社会なんですね。小池さんは忙しくてあいさつ文を考える暇もなかったのでしょうか。

新宿で働いているんだから、新宿駅くらいすぐに行けるんじゃないかとお考えの方もおいででしょう。しかし、私の通勤経路は新宿駅を経由せず、仕事帰りに逆方向に向かう元気はなく、新宿駅付近で昼ご飯を食べたら密に巻き込まれそうだし、結局、寄り付くきっかけがないんですね。いや、活動力の低下は、老化の動かざる証拠です。

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あさイチの冒険

6月13日(土)

関東甲信地方が梅雨入りしたおととい、朝、ちょっとした冒険をしました。最寄駅から3つ新宿御苑前寄りの駅まで約4キロを、マスクをしないで歩きました。“朝”といっても、みなさんの感覚よりもはるかに早い時間帯で、曙の頃です。ですから、人ごみの中を歩いたわけではありません。

新聞を読みながら朝食を済ませ、ちょうど4時ごろ出発。日の出は4:24でしたから、その約20分前で、上空の雲がどうにか途切れているのがわかる程度の明るさでした。だんだん明るくなっていく街を歩くと、なんだか希望が湧き出てきます。だから、私は好きですね。

こんな早い時間に歩いている酔狂な人などいないだろうと思っていたら、4キロの間に10人ぐらいいましたね。散歩とかジョギングとかの人もいれば、自転車に乗っている人にも出会いました。スーツにネクタイではありませんでしたが、半袖のワイシャツに大き目のかばんという私の姿は、そういう人たちの目にどう映ったでしょう。

マスクをしている人としていない人と、半々くらいでした。半径2m以内に人がいなければ、マスクをしなくてもうつしたりうつされたりする恐れはないと言いますが、すれ違う時でも十分それくらいの距離を取ることができました。そうです。私はマスクをしない日常に戻る第一歩を記したかったのです。速足で歩き、久しぶりに、外の空気を鼻から直接、マスクを通さずに吸いました。明け方なのに車が多い幹線道路に沿って歩きましたからおいしいとまでは言えませんが、早朝のしっとりひんやりした空気は、鼻にも肌にも心地よかったです。

目的地に着いたら、地下鉄駅の入り口でマスクを装着。冒険は40分ほどで終わりました。

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文化の違いを乗り越えろ

5月27日(水)

6月から週に何日かは学校での授業を始めようと準備を進めています。3密を避けるために常に学生がたむろしていたラウンジをどうするか、授業後の除菌・消毒をだれがどのように行うか、そういった問題をひとつひとつつぶしています。登校した学生の体温測定をどうするかも大きな問題です。職員が非接触型体温計で測るところまではいいのですが、計測のために行列ができてしまっては意味がありません。学生全員が定刻までに来てくれれば話は単純なのですが、遅刻されると問題が複雑になります。

そんな問題よりはるかに大きな、おそらく解決不能な難題があります。手洗いの励行が感染防止に有効なことは論を待ちません。また、学生たちも手を洗いはします。しかし、洗った手をどうするかというと、自然乾燥か服や髪で拭くというのが一般的です。そんなことでは、せっかく洗った手が、服や髪についていた雑菌・ウィルスで汚れてしまいます。ちょっと考えればそのくらいわかるはずなのですが、ハンカチやタオルを持っている学生は、皆無に近いです。長年にわたって口を酸っぱくして注意しても、まったく効き目がありません。

ハンカチを持つことを厳しくしけるのは、日本の文化のようです。学生たちはそんな教育を受けて来ていませんから、突然持てと言われても、その意義が理解できません。教師が意義を説いたところで、心から納得するには至りません。学生の食習慣や勉強のしかたなどに違いを感じることはよくあります。でも、そのあたりは学生の方から日本流に歩み寄ることが多いです。ところが、このハンカチを持たない文化だけは、微動だにしませんね。

刻一刻と学生の登校日が迫っています。うまい対策がないものですかね。

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出口

5月26日(火)

春分からひと月半ほど経ったあの日、午前5時前は、まだ朝と呼ぶにはためらいのある暗さでした。私が出勤するとき、普通の満月よりひときわ大きいスーパームーンが、ほぼ真西の空にかかっていました。いつもよりいく分赤っぽいその色に、まがまがしささえ感じました。5月6日までと言われましたが、その日までに事態が収拾するような気がしませんでした。これから、東京は、日本は、世界はいったいどうなるのだろう。そんな不安を打ち消すために、電車に中では一心不乱に活字に埋没しました。

それから49日、やはり、当初の計画よりは若干伸びたものの、月末を待たずして、緊急事態宣言が解除されました。今朝の空が厚い雲に覆われていたせいでしょうか、それほどの解放感に浸ることなく、淡々と出勤し、昨日までと変わることなくオンライン授業を行い、来月から再開する対面授業の準備を進めました。帰りの電車がどれくらい混んでいるかですね。

緊急事態宣言が解除されたとはいえ、多くの専門家が指摘するように、第2波の恐れが消え去ったわけではありません。また、KCPの命綱でもある海外との交流も、すぐに復活するとも思えません。これからどのように新しい社会を作っていくかが、令和の日本の大きな分岐点です。

3.11においても、それに勝るともいわれていれる今回の国難に際しても、我が国は一流とは言いがたいリーダーの下で復活の道を探らざるを得ませんでした。そういうリーダーしかいないのが、そういうリーダーしか選べなかったのが、日本の国力の衰えを象徴しているような気がしてなりません。

安倍さんは、小泉首相の官房長官だった時、北朝鮮から拉致被害者を取り戻しました。やるなあと思いました。しかし、首相という器ではなかったと思います。安倍さんは民主党政権をさんざん批判しましたが、今回、自分自身もそれと五十歩百歩だということが露呈してしまいました。モリ・カケで辞めさせることができなかったのかなあと思います。

さて、大学のオープンキャンパスは7月ぐらいまでは軒並み中止です。このままでは、学生の進路選びにまで影響が及びかねません。緊急事態宣言解除を受けて、せめて夏休み期間中ぐらいは、予約制でもいいですから、開いてほしいものです。

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スピード感

5月25日(月)

ついに来ました。土曜日、学校からの帰りにうちの前のスーパーに寄って買い物しようと思ったのですが、あまりにレジ待ちの列が長くて何も買わずに出てきて、うちに着いてポストをのぞくと、夕刊のほかに何か入っていました。どこかのチラシかと思ったら厚みがあり、ポケットティッシュだったら中身だけいただこうかと思ってよく見てみたら、なんと、アベノマスクでした。変色していない白いマスクが2枚ありました。

私のうちの近くでは、箱入りマスクが1枚当たり40円弱で売られています。1箱50枚入りで、5箱まで買えます。うちには100枚以上のマスクの在庫があり、1日1枚ずつ使ってもこの夏は乗り切れそうです。5箱も買ったら来年の今頃までもつ計算になります。そんな状況のところに、2枚の応援部隊が到着したというわけです。たいして場所も取りませんから、とりあえずマスクがしまってある戸棚の奥に突っ込んでおきました。

全国的に見て、今、マスクの需給状況はどうなのでしょう。うちの近くと学校の近くは、だいぶ緩んでいます。こんな時期になってやっと配られるというのは、安倍さんの本意とは違っているでしょう。でも、これが安倍さんの実力だとも言えます。安倍さんは鶴の一声でサッとマスクが各家庭に届くと思ったのでしょう。でも、実際は十日の菊という感じが否めません。もう少し、まわりを見てから政策の取捨選択ができなかったのでしょうか。

10万円はどうなのでしょう。本当に困っている人がすぐに手にできるような仕組みが整っているとは思えません。私の区では今月中に申請の案内をするとのことでしたが、その先の連絡はありません。振り込まれるのは、夏休みの頃でしょうか。

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働く留学生

5月22日(金)

お昼に入ったお店で、ちょうど「学びの継続給付金」について取り上げている番組を流していました。そこでは、留学生にだけ成績上位3割という条件(目安)を設けるのは不公平ではないかという論調でした。本気で勉強している留学生なら上位3割に入って当然であって、そういう留学生を救うのがこの給付金の本旨だと言いたいのでしょう。働くことを目的に留学している留学生を排除するには、こういう関門を設けるべきだということなのだと思います。外国人留学生に給付金を渡すには国民に理解が必要だとかということを言っていた政府関係者がいたような気もします。

経済的に困窮している学生に、10万円では少ないかもしれませんが、お金を配って勉学を続けてもらおうというのがそもそもの発想です。そこには日本人の大学生と留学生とに区別はないんじゃないでしょうか。そりゃあ、アルバイトの方に熱心な留学生もいたでしょう。そういう学生はアルバイトがなくなって生活に困っていても助ける必要がないという論理なのでしょうか。同じくらいアルバイトに精を出していても、日本人学生なら苦学生として助けなければいけないと考えているんですよね。

ある新聞に「…次の段階で認める留学生はコンビニなどの業界を働き手として支える」と、留学生はビジネスパーソンに続いて入国規制緩和の対象になると書かれていました。この、社長さんがいちばんよく読んでいると言われる新聞では、留学生は働き手として認識されているのです。だったら、アルバイトがなくなって困っている留学生を、むしろ優先的に援助しなければなりません。

東京の新規感染者数は3人だそうです。順調に減っていますが、救いの手の隙間に落ちそうな留学生がいることを忘れてほしくないです。安倍さん、賭けマージャンおやじよりも留学生の今後を考えてください。

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微小旅行

5月18日(月)

緊急事態宣言初日に大久保の病院まで健康診断に行って以来、ひたすら通勤定期の範囲を行ったり来たりするだけの毎日を過ごしてきました。直線距離1キロの新宿駅近辺すら足を踏み入れていません。

昨日、久しぶりに通勤定期の範囲外に出ました。遠出をしたわけではありません。うちからちょっと離れたスーパーまで買い物に行き、その帰りに隅田川沿いを歩きました。マンションのエレベーターホールの窓から、隅田川の対岸に遊歩道ができたのが見えていました。気持ちよさそうな道なので歩いてみたいと思っていましたが、今までstay home と言われていましたから、実際に歩くのは控えていました。きれいな青空で蒸し暑いというほどの陽気でもありませんでしたから、歩いている人も少なそうだったこともあり、足を延ばしてみることにしました。

私のうちの近くの隅田川には特別な名所があるわけでも、デザイン的に優れた橋が架かっているわけでも、川の水が特に澄んでいて変わった水生生物が見られるありません。漫然と川が流れ(いや、「よどみ」と言った方がいいかもしれません)、あまり見栄えのしない船が何隻か停泊しているだけです。でも、歩くと大いに気分転換になりました。間違っても清流とは言えませんが、水には人の心を和ませる何かがあります。

私なんかは毎日学校へ通勤していますから、家から一歩も出ないでいる人たちに比べれば自由があります。その私ですら、歩いていける範囲の遠征がこんなにまで気分転換になるのです。文字通りの巣篭りを続けている人たちはどれほど非日常の空気を吸いたいことでしょう。

これを気の緩みと咎められたらごめんなさいと言うほかありません。「解除」に向けて薄日が差してきました。もうひと我慢というところでしょうか。

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