Category Archives: 生活

6月23日

6月22日(火)

先週末、区役所から封書が届きました。一瞬、これが噂のワクチン接種券かと思いましたが、表書きには赤字で「選挙」。都議選の告示まで間があるのに、早々と投票所の入場券が来たのです。私の区では、一般庶民のワクチン接種受け付けは、来週になってからだとか。

ワクチンを打っても感染を完全には防げないとか、でも感染率は大幅に下がるとか、しかし、ある変異種には効きが弱いとか、いろいろ言われています。現時点では打たないより打った方がよさそうだし、私は副反応を起こしやすい基礎疾患も持っていませんから、接種券が来たらできるだけ早く打ってもらおうと思っています。

昨日、去年までKCPにいらっしゃったO先生が、新たな職場・沖縄に向かわれました。沖縄は、唯一、緊急事態宣言が発せられたままの県です。O先生がワクチン接種済みかどうかわかりませんが、職場が感染者の多い本島ではないので、多少は安心できるかもしれません。

O先生がこの時期に沖縄へ行くと聞いて、うらやましいことが2つあります。1つは、沖縄の夏至が体験できることです。晴れれば、南中高度ほぼ90度の直射日光を浴び、影のない昼が味わえます。もう1つは、明日6月23日を沖縄で迎えられることです。6月23日は何の日か知っていますか。慰霊の日です。沖縄戦が実質的に終了した日です。今年も大規模な式典は行われないでしょうが、沖縄の人の心に触れる絶好の機会です。13日に自決した大田實司令官は「沖縄県民斯く戦えり 県民に対し後世特別の御高配を賜らんことを」と書き残しました。“特別の御高配”が米軍基地だとしたら、本土は沖縄をあまりに知らなさすぎます。本土のものが6月23日を沖縄で過ごすのは、このギャップを少しでも埋める意味もあるのです。

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自分の力

6月9日(水)

昨日から暑くなり、2日連続で真夏日でした。1年でいちばん太陽高度の高いこの時期、お日様が本気で照り付けると、あっという間に気温が上がります。黒いバッグを持った学生たちは、軒並み校舎入口のサーモグラフィーのアラームを鳴らして、荷物を置いてから再チェックを受けさせられていました。

直角に近い角度で日が差し込むということは、紫外線もそれだけ強烈だということです。その紫外線を浴びなくてもよくしてくれたのが、Uさんでした。11時に勉強に来るということで、担任のF先生から問題を預かりました。Uさんが来たらそれを渡して食事に出ようと思っていましたが、11時を過ぎても一向に現れません。12時近くになるとどの店も混みますから、そんなときに入りたくないです。F先生が戻ってきてもまだ姿を見せず、結局来なかったんじゃないのかな。おかげで、私はお昼の時間帯もずっと職員室でした。

私はUさんを詳しくは知りませんが、時間を守れないということは、確たる目標もなく留学生活を送っているのでしょう。苦労して日本に入国したのに、これじゃあ意味がありません。あと3、4か月で受験でしょうが、見通しは明るくないですね。

時間にいい加減な学生は、多少頭がよくても、沈んでいきます。自分で自分がコントロールできないのですから。私たちも可能な限り指導はしますが、24時間学生につきっきりというわけにはいきませんから、自ずと限度があります。公助でも共助でもなく、自助努力が求められます。Uさんにそれができなかったとしたら、無理して日本にいてもいいことは一つもありません。Uさんの国は新規患者もほとんどいなければ、若者にもワクチンをバンバン打っています。日本よりずっと安全です。

東海地方までは梅雨入りがやけに早かったですが、関東甲信地方は平年(6月7日)を過ぎてもまだのようです。今週末までは、太陽の元気さは衰えそうもありません。

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初夏のアラーム

5月24日(月)

1階の入り口に設置してある体温測定器のアラームが、朝からやたらと鳴りました。そのたびに事務のTさんたちが学生の手荷物を机の上に置かせ、再測定させていました。今までは、かばんの中に入れた熱い飲み物や手に持った熱い食べ物がアラーム発報の原因でしたから、こうすることでほぼ100%問題解決し、学生は晴れて教室に向かうことができました。

しかし、今朝は荷物を置いて手ぶらで再測定してもアラームがけたたましくなる例がいくつもありました。学生の髪や服が熱くなっているようでした。5月下旬、夏至まで1か月を切りました。一年で最も日が高い時期です。9時ごろでも、10月半ば過ぎぐらいの真昼の太陽高度があります。晴れていれば日差しも強いです。7月中旬から下旬並みと言ったら、かなりの強さだということがおわかりいただけると思います。その日差しをたっぷり受けた黒い髪や黒い服は、私たちの想像以上に熱を持つのでしょう。

学生たちは、気が気じゃありません。アラームがなかなか鳴りやまないこともそうですが、1階で足止めを食っていたら、遅刻になってしまいます。朝一番でテストだとしたら、試験時間が短くなって、点数も取れなくなりかねません。遅刻ギリギリだからと走ってくると、体表面が本当に37.5度以上になり、こうなると脈拍が落ち着くまで測定値は下がりません。だから、時間に余裕を持たなければいけないのです。

去年の今頃は、まだオンライン授業でした。その後通学授業が復活してからは、体温測定はおでこにピッでした。そういえば、おでこにピッでも真夏は5分後に再測定なんていう学生がたくさん出ましたね。

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安くてもろい

5月15日(土)

JR各社をはじめ、鉄道会社が軒並み赤字決算です。JRは大都市で稼いで地方路線が出す欠損を補うという内部補助を行ってきましたから、大都市路線や新幹線など今まで高収益だった部門が調子悪くなると全体として赤字なのは、まだわかります。しかし、大都市内やその近郊しか走っていない大手私鉄までもが赤字というのはどうしてでしょう。盤石に見えても、その経営基盤は意外にもろいのです。私たちの足は、やじろべえのような、微妙なバランスの上に乗っかっているのです。

巨額の赤字を出していても、こういった鉄道会社は事業をやめるわけにはいきません。そんなことをしたら、日本中の交通が大混乱を起こします。道路が大渋滞となりますから、人が自由に行き来できなくなるばかりか、物流も止まってしまいます。電気自動車はまだ普及していませんから、CO排出量削減目標など、一瞬で吹き飛んでしまいます。

日本の鉄道会社は私企業ですが、担っている仕事は、上述のように、公的性格が非常に強いです。国民、県民、市民の足の確保をしてもらっているのですから、国や地方自治体はお金を出してもおかしくはありません。上下分離をして、固定資産は国や自治体が引き受け、鉄道会社は列車運行に集中するというのも一つの手です。これは実際に一部の地方では実施されていますし、ヨーロッパではこちらの方が普通です。

最近、「安いニッポン」という本を読みました。日本は物価がほとんど上がらない代わりに賃金も上がらないので、諸外国に比べるとなんでも安い国だというお話です。ディズニーランドの入園料も、世界一安いそうです。一見好ましく見えますが、これが日本停滞の主原因だと言われると、考えてしまいます。JR本州3社は、1987年の創立以来、消費税増税以外で運賃を値上げしていません。企業努力のたまものだと思いますが、それが日本の国力伸長の足を引っ張る結果になっていたとしたら、皮肉なものです。

この本を読んで、日本は国を挙げてお金の使い方を考え直さなければならないと思いました。鉄道など公共交通機関をどうするかもそうですし、いわゆるエッセンシャルワーカーに、私たちの生活を支えてくれているだけの報いができるしくみを築いていくべきです。

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明るくて考えすぎました

5月11日(火)

私のうちの前に、小ぶりのショッピングモールがあります。そこの駐車場を斜めに突っ切っていくと、駅からうちまでの時間がちょっと短くなります。しかし、早朝・深夜のショッピングモールが閉まっている時間帯は、通路にシャッターが下りていて、このショートカットが使えません。

昨日は会議などで遅くなり、そのショッピングモールまで来たのが10時半ごろでした。4月の緊急事態宣言以来、ショッピングモールの中核店舗であるスーパーが閉まるのが9時になり、10時ごろにはシャッターが下りてしまうようになりました。「あーあ、遠回りか…」と足取りが重くなりかけたところ、なんだか明るいのです。なんと、スーパーがやっているではありませんか。昨日から、夜11時までの平常営業に戻ったのです。確かに、営業短縮は5月8日までと言っていました。店の入り口の掲示を見る限り、9時閉店を続ける気はなさそうです。

緊急事態宣言の効き目が薄れていると、各方面から言われています。1年前の初めての緊急事態宣言は、うろたえ過ぎという面もありました。また、態勢が全く整っていないところへ急に始められてしまったという感じもしました。1年でずいぶん図太くなったものです。10時半にスーパーが開いているだけで、普通の生活に戻ったような気がしてきました。9時15分ごろに明かりの消えたスーパーの前を通ると、いかにも緊急事態という感じだったんですけどね。

私の街だけじゃなくて、東京中、日本中がこうなのでしょうか。これもオリンピック開催に向けた布石だとするのは、考えすぎかな。

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寝連休

5月6日(木)

この連休は、実に何もしませんでした。去年の連休はずっとオンライン授業でしたから毎日学校に通いましたが、今年はカレンダー通りの休みで、しかも旅行の予定を全面キャンセルしましたから、5日間完全オフでした。仕事をしようと思えばできたでしょうが、4月30日の夜に学校を出た瞬間から、今朝学校のシャッターを開けるまで、完全に忘れていました。

こういうご時世だからと、献血に協力しに池袋まで行ったのが、唯一の遠征です。あとは、自宅から歩いていける範囲をうろちょろしていました。でも、献血ルームはずいぶん混んでいましたねえ。みんな、行く場所もないしすることもないから、献血でもしてやろうかと思ったのでしょうか。

自宅近辺でくすぶっていましたから、お金も使いませんでした。5日間で1万円使ったかなあ。あ、そうだ、献血に行った日に本をまとめ買いしましたから、書籍代で1万円使いました。それを除いたら、たとえ1万円を超えていても、2万円は絶対に使っていません。旅行に出ていたら、交通費と宿泊代を含めると1日平均2万円ぐらい使っていたかもしれません。それがどう多く見積もっても3万円ですから…。日本国民がみんなこんなことをしていたら、景気が悪くなるはずです。だから菅さんは1日も早く緊急事態宣言をやめにしたいのです。

さて、連休明け。毎日、腰が痛くなるまで寝ていたので連休ボケが心配でしたが、zoomの画面に映った学生を見たら、スイッチが入ってしまいました。気が付いたら、いつもと同じように学生のいない教室で声を張り上げていました。

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楽しみを奪われました

4月5日(月)

私は、12時ごろから1時半ごろまでは昼食を避けています。混雑のピークに、短時間とはいえ無防備な姿をさらしたくないですから。

2時過ぎでしたが、お昼に入ろうとしたお店はけっこう混んでいました。5人のグループが2つ、食事をしていました。でも、料理の残りが少なかったですから、私の料理が出てくることには食べ終わって出ていくだろうと踏んで、そのまま入りました。もう少し遠くまで行くことも考えましたが、雨が小やみになった瞬間を見計らって出てきていましたから、近場で済ませたかったのです。

注文して、料理が出てくるまでは、いつも本を読んでいます。実は、私のランチタイムは、半分以上読書タイムなのです。ちなみに、今読んでいる本は「大河ドラマの黄金時代」という本です。子どもの頃や学生時代に見た大河ドラマがよみがえってくるので、面白くて時間を忘れてしまいそうになります。

その本を数ページ読んだところで料理が出てきました。5人グループ×2は思ったより食事のスピードが遅く、まだスープをすすったり肉をつまんだりしていました。そんな状況でマスクを外すのは気が引けましたが、お持ち帰りにするわけにもいかず、口も鼻もあらわにして食べ始めました。

食べている最中も、あいつらいつまで食ってやがるんだと、気が休まりませんでした。味やにおいは感じましたから、感染はしていません。5人グループ×2はそのうち食べ終わりましたが、ご歓談が始まっちゃったんですねえ。談笑というほどではありませんでしたが、マスクを外したまま、地味に盛り上がっていました。店員さんが食器を片付けても、まだしゃべっていました。

私も食べ終わってしまいました。本来なら店で食休みも兼ねて読書にふけるのですが、5人グループ×2のじわじわと響いてくる話し声に追い立てられてしまいました。もう1セクションぐらい読めたのになあ…。

政治家や厚労省の宴会もこんな感じだったのでしょう。5人グループ×2よりも大声で派手にやっていたに違いありません。東京中、日本中こんな感じだったら、“まん防”などとのんびりした愛称の規制なんか、効き目がないこと疑いありません。

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朝から夜桜?

3月24日(水)

お昼は趣向を変えて、花見に出かけました。新宿御苑は昨日から再開園しましたが、予約制ですから思いついてすぐに入れるわけではありません。上野公園まで遠征する時間などありませんし、そこまで行ったらうちへ帰りたくなります。

私が行ったのは、丸ノ内線の四ツ谷駅です。桜の季節は毎朝お花見をさせてもらっていましたが、去年はホームに屋根を取り付ける工事のためよく見えず、今年は開花が早すぎて、日の出が追いつかず、外が十分に明るくなる前に四ツ谷駅を通過するため、目を楽しませることができません。そこで、今学期も期末テストまでこぎつけられたことだし、天気もいいことだし、見に行こうと思い立った次第です。

四ツ谷駅の新宿・荻窪方面行きホームは、屋根ができたため、桜は見にくくなってしまいました。しかし、私以外にも桜目あててホームに降り立ったと思われる人が何人かいました。けっこう咲いているようでしたが、よく見ると五分咲きくらいでしょうか。風が思ったより冷たかったですが、桜を愛でることはできました。

気象庁が、新しい平年値を発表しました。気温や降水量など気象観測値の平年値は、10年ごとに改訂されます。それによると、東京は年平均気温が0.4度上がり、年間降水量が76ミリ増え、桜の開花日は2日早まりました。

新平年値は、1991年から2020年までの観測値をもとに算出された数値です。現在の平年値は1981年から2010年までのデータでしたから、両者の違いは、1981年から1990年までのデータと2011年から2020年までのデータとの差だと言えます。30年間にこれだけ温暖化が進んだのです。

東京は、今年の桜の開花日は3月14日でした。また、新旧の平年値を比較すると、3月の平均気温は0.7度も上がっています。そのうち、私の出勤時のささやかなお花見は、夜桜見物になってしまうかもしれません。

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なぜか決まらない

3月15日(月)

「先生、10時半から空いてます?」「はい、11時までなら」「じゃ、Tさんが進学の相談に来るって言ってますから、話を聞いてやってください」「はい、わかりました」…というのが、今朝8時半ごろのM先生との会話でした。

Tさんはちょうど1週間前に卒業した学生ですが、まだ進学先が決まっていません。先学期から面倒を見ている学生ですが、悪戦苦闘が続いています。さっそく、これから受けられそうなところを何校か見繕って、リストにしておきました。

しかし、10時半になってもTさんは現れませんでした。11時から別の仕事が入っていたため、あんまりゆっくり来られても困ります。11時になり、別の仕事を済ませ、職員室に戻ってきても、Tさんが来た様子はありませんでした。1時半からは授業でしたから、それ以後になったらどうしようもありません。

1時を回ってもTさんは来ず、午後の授業に向かいました。4時45分に授業が終わってすぐに職員室に戻りましたが、Tさんは来なかったようです。私がTさんのために使った時間は資料をまとめるための10分ほどですから、影響はごくわずかです。しかし、M先生も言っていましたが、自分から言い出した約束も守れないことが、Tさんにとっては大問題です。いまだに行き先が決まらないのは、こういうだらしなさがその大きな原因であるような気がします。やることがみんな後手に回っちゃってるんですよね。

Tさんには、M先生も私も、今まであれこれ世話を焼いてきましたが、それが有効に働いていません。Tさんは決して無能な学生ではありません。しかし、Tさんよりできの悪い学生も多くが志望校に合格しているのに、Tさんだけ取り残されてしまいました。明日かあさってかTさんが学校へ来たら、その辺のところをどう考えているか、確かめてみたいです。来年進学予定の学生を指導するためにも。

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10年

3月11日(木)

気が付いたら、2:53でした。午後クラスではオンラインで黙とうをすると聞いていましたから、私もひそかに黙とうをささげようと思っていたのですが、タイミングを逸してしまいました。2:46は、たぶん、お昼を食べた店から学校へ戻るためにわき目もふらず歩いている最中だったのでしょう。

十年一昔と言いますが、旧態依然としている面も多々あります。原子力行政なんか、その最たるものでしょう。原発への依存度を多少は下げるようですが、基本が動いたとは思えません。社会のあまりの変わらなさに業を煮やした神様が、新型肺炎というショック療法を与えたような気すらします。

冗談はさておき、震災でも大きく変わらなかった日本社会ですが、新型肺炎の流行を契機に、大きく変わろうとしているように思えます。少子化の影響も看過できないレベルにまで達し、AIによる技術革新など、もろもろの因子が相乗的に働き、変革の波を起こしつつあります。

13日(土)にJRをはじめ、多くの鉄道会社でダイヤ改定が行われます。目玉は終電の繰り上げです。リモートワークや夜の活動自粛で乗客が減ったこともその一因ですが、夜間工事の要員確保が難しくなったことも理由に挙げられています。また、電車の自動運転が試験的に行われるそうです。

もし、昨年何事もなくオリンピックが行われ、今も2019年の延長線上だったら、こういうダイヤ改定にはならなかったにではないでしょうか。いずれ行わざるを得ないとしても、今年ではなかったように思います。そういう意味で、社会が根底から動き始めた感じがするのです。

報道によると、復興どころか衰弱し続けている被災地が多いとのことです。今、起き始めている変革が、被災地を明るい方向に引っ張ってくれることを切に祈っています。

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