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青空お預け

10月15日(土)

朝、マンションの外に出ると、思わずぶるっと来ました。あっという間にコートの季節だなあ…などと思いながら駅へ来ると、改札口のところのデジタル温度計が13.6度と表示していました。この温度計はいつも気象庁の発表より2度ほど高い温度を示すので、「今朝の最低気温は11度か12度か。寒いわけだ」などと思いつつ電車に乗りました。車内は、まだ暖房は入っていませんでしたが、乗り込むとちょっぴりほっとしました。それだけ気温が下がっていたのです。

調べてみると、今朝の東京の最低気温は11.8度で、この秋一番の冷え込みでした。多摩地方は10度を割り、北関東の山沿いは氷点下だったようです。鹿児島、沖縄を除いた日本中が、今シーズンで一番低い気温を記録しました。

でも、冷え込んだということは空に雲がないということであり、日中もきれいな青空でした。私はEJU対策の受験講座をしましたが、5階の教室の窓から見える空はあくまでも青く、室内でちまちま授業しているのがもったいなく感じました。学生に問題を解かせている間、こんなに空気が澄んでいるのなら、京都の西山辺りを歩いてみたいなどと、らちもないことを考えていました。

遅いお昼を食べに外に出ると、陽射しがあるおかげで今朝よりもだいぶ気温が上がった感じがしました。この秋は天候不順だったので、なおのこと、青空をじっくり味わいたくなりました。御苑の芝生に寝ころんで、ひなたぼっこ兼昼寝ができたらどんなによかったでしょう。

EJUまであと4週間。それまでは散歩も昼寝もお預けです。EJUが終わったら、羽を伸ばすことにします。

よく降りますね

9月24日(土)

朝か曇り空でしたが、いつの間にか雨が降っていました。東京は、今月に入ってから雨が全く降らなかった日がわずかに2日だけです。春の終わりごろは夏の水不足に備えてダムの取水制限を始めましたが、それもいつの間にか終わっていました。関東近辺だけではなく、四国の早明浦ダムも取水制限を中止したとかで、全国的によく雨が降っています。今年はすでに6個の台風が上陸し、水はたっぷり補給されたようです。

おそらく、このまま来年の春まではどうにかなるのでしょう。しかし、昨冬は全国的な少雪で、雪解け水が例年よりぐっと少なく、それが取水制限の原因でした。今度の冬はどうなのでしょう。今朝の新聞に、このまま温暖化が進めば今世紀末には日本は北陸や北海道の山沿いを除けば、今よりはるかに雪が少なくなると報じられていました。その代わり、夏を中心に、集中豪雨、ゲリラ豪雨が増えるとも言われています。となると、昨年末から今年にかけての気象の特徴がさらに激しく現れるようになるのでしょう。

そのとき、日本の水資源はどうなっているか、ちょっと心配です。降水量はたくさんあるけど、いつも水不足という状態だとしたら、蒸し暑いばかりでシャワーも満足に浴びられない国になっているのでしょうか。それはかなり不幸なお話です。人口が減り、水の需要も減っているかもしれませんが、人口減は、同時に、山や水を管理する人手が不足していることをも意味しているかもしれません。

今の日本は、少なくとも東日本と北日本は、雪という形で冬の間に水資源を山に蓄え、夏の水需要に対処しています。どうやら、この必勝パターンが今世紀末には崩れてしまいそうです。少子化対策もそうですが、国を支える水をいかに確保するかも、今から考えておかなければならないんじゃないでしょうか。

暑かったですか

9月1日(木)

9月に入りました。朝の空気には熱気が感じられませんでしたが、日中はまだまだ残暑を感じました。台風10号は秋を運んできてくれたとまでは言えませんが、空は確実に高くなっていました。

お昼に出た帰りに八百屋さんの軒先をのぞいてみたら、緑色の温州みかんが目に留まりました。ハウス物のみかんらしい色の、皮の柔らかそうなみかんはすでに出回っていますが、皮が硬くて口が曲がるほど酸っぱそうな色のみかんは、今シーズン初めてです。8個ぐらい入ったネットが税抜き498円でしたから、お手ごろだと思い、買ってしまいました。うちへ帰ってから味わってみたいです。

暑さ寒さも彼岸までと言いますから、これから多少のでこぼこはあるでしょうが、次第に涼しくなっていくと思います。もう暑い盛りは過ぎましたが、今年の夏は当初予想されていたほど暑い夏ではなかったような気がします。少なくとも東京はそうだったと思います。気象庁のデータによると、熱帯夜がわずかに8日でした。去年は26日でしたから、3分の1以下です。真夏日はほぼ同じですから、夜の涼しさが暑い夏とは感じなかった原因なのでしょう。

ここまで考えて、もしかすると、これは私だけの感想かもしれないと思い始めました。私はエアコンを使わず窓を開けて寝ますから、夜の暑さ涼しさは普通の人より敏感に感じます。一方、日中は、朝の通勤ラッシュのはるか前から日がとっぷり暮れるまで校舎の中にいますから、暑さを感じることがあまりありません。普通の生活をしている人にとっては、長期予報のとおりに暑かったのでしょうか。

ゲリラ豪雨注意

8月2日(火)

朝、私の出勤時間帯は、激しい雨でした。傘があまり役に立たず、ズボンはひざから下がびっしょりで、靴の中も湿っぽくなってしまいました。学生が濡れた傘を引きずって歩くと、校舎内がびしゃびしゃになるなあ…なんて心配していたら、いつの間にかやんでしまいました。学生が登校することは、薄日さえ差していました。

この雨、東京を東北東から西南西へ抜けていったようで、5時から7時にかけて、船橋や大手町、世田谷、相模原などでは結構な雨量が記録されていますが、そのラインをちょっとでもはずれると、その時間帯の雨量はゼロとなっています。新宿であんなに降られて、練馬でゼロなんですからね、ちょっと腹が立っちゃいますよ。

私がずぶぬれになるくらいなら被害は僅少と言えますが、田園都市線などいくつかの路線が一時的に止まったそうです。幸いにもKCPの先生方は無事に出勤されましたが、仕事に影響が及んだ方も少なくなかったのではないでしょうか。電車が止まるほどというと、局地的には100ミリに近い雨が降ったのかもしれません。

日曜日の昼過ぎ、ちょっと買い物に出ようとお天気を確かめるためにベランダの外を見たら、白い空気の塊が北東から迫ってきました。私のマンションが白い空気に包まれると同時に半端じゃない雨に襲われました。あーあという感じでぼんやり外を眺めていたら、白い空気の塊は見る見るうちに西へと移動していき、夏の日差しが復活しました。「ああ、あそこ、今、ひどい雨なんだろうなあ」とはっきりわかるくらい、鮮やかなコントラストでした。

今朝の雨も、都庁の展望台かどこかから見たら、こんなふうに見えたのでしょう。これらの雨をゲリラ豪雨と言っていいかどうかわかりませんが、遭遇した本人にとっては立派なゲリラ豪雨です。週間予報では明日からしばらくよさげなマークが並んでいますが、こういう雨の降り方はしばらく続くものです。今週いっぱいぐらいは、要注意です。

来週のお天気は…

4月9日(土)

新宿御苑では安倍首相主催の観桜会が開かれたようですが、KCPでは来週半ばぐらいにお花見を企画しているレベルが多いようです。首相の観桜会の記事によると、御苑は、今、ソメイヨシノがちょうど盛りで、八重桜が六分咲きぐらいだそうです。来週の半ば以降となると、ソメイヨシノは葉桜でしょうが、八重桜が見ごろになっているかもしれません。

最近の訪日外国人は、爆買いのような物質的な満足よりも、文化的精神的テイストを好むようになってきているそうです。花見シーズンになり、上野公園は桜と一緒に写真に納まる外国人であふれているとか。桜に心をくすぐられるのは、何も日本人に限ったことではありません。毎年のように学生を連れて御苑へ行きますが、国籍を問わず桜に目を輝かせ、頬を緩ませ、心を躍らせ、そして、レンズを向けます。

チューリップも紫陽花もラベンダーも向日葵もコスモスも金木犀も菊も牡丹も水仙もみんなきれいですが、心を浮き立たせるということにかけては、やっぱり桜にかなうものはないと思います。そして、盛りを過ぎた花は、しなびた紫陽花や下を向いた向日葵のように、哀れな末路を感じさせます。しかし、桜は、最盛期の直後に、花吹雪という鮮やかな姿の消し方をします。そして、桜の木は、それから350日あまり、人びとの目の端にも留まらぬ、もちろんカメラを向けられることもなく、地味な生活に戻るのです。

来週の半ばあたりは、低気圧が通過するようなので、お天気が心配です。おとといは、九州で春の嵐が吹き荒れました。そういう低気圧が、東京を襲わないことを祈るばかりです。

気温変化

3月8日(火)

目を覚ますと、目の前のマンションすらぼやけるほどのひどい霧。そして、部屋の空気がなんだか暖かく感じられました。天気予報の予想気温は20度。コートを着ていこうかどうしようか迷いましたが、明日はまた気温が下がるとのことなので、着ていくことにしました。さすがに、マフラーはしていく気がしませんでした。

外に出た瞬間、失敗したと思いました。コートが重く、夜帰るとき多少寒く感じても、コートは着るべきではなかったと思いました。でも、またエレベーターに乗って家まで戻るのもかったるいので、そのまま駅へ。

3月のまだ上旬ということで、暖かさが信じられなかったのです。もう2週間も後だったら、確実にコートを着ずに出かけたでしょう。自分の肌の感覚ではなく、頭の中のデータを基に行動したわけです。肌感覚からの結論を日付データで修正したとも言えます。今日はどうやらそれが失敗のようですが、肌感覚にしたがって痛い目にあうこともしばしばです。頭脳も野性のカンもあてにならない凡人は辛いものです。

週間予報によると、明後日あたりから最高気温が10度に届かない日が続くようです。今日の最高気温が20.8度ですから、明後日まで一本調子で下がり続けるイメージです。こうなると心配なのが、風邪を引く学生が増えることです。今日の私のクラスは実質全員出席でしたが、今週末はどうなっていることでしょう。学生たちも私に負けず劣らずいい加減な肌感覚で、しかも私よりひ弱ときていますから、これからの急激な温度変化に耐えられるか気がかりです。

冷たい南風

2月23日(火)

寒い日が続いています。日曜日は例外的に暖かかったですが、それ以外は10度にやっと届くかどうか、あるいは数字は高くても体感的にはパッとしない日々です。心配なのは、バス旅行の日、金曜日の鴨川の気温です。お天気はまあまあみたいですが、予想気温が10度と出ています。目的地のシーワールドはその名の通り海っぱたですから、風が強いでしょう。ということは、10度といっても5度か7度かそんな感じかもしれません。

以前バス旅行で鴨川シーワールドへ行ったときは夏でしたから、風が心地よいくらいでした。でも、今は2月ですからそうはいかないでしょう。気温で20度近くまで上がってくれないと、暖かいって感じはしないでしょうね。

海っぱたの風で思い出すのが、新入社員の実習で行った北海道の工場です。その工場は北海道に南岸にありましたから、海風は南風でしたが、あんなに冷たい南風は、あとにも先にもあの時だけです。5月とはいえ、海から吹き込む風はかなり強く、私にとってはブリザードに近いものがありました。

さすがに鴨川ではブリザードにはならないでしょうが、ある程度の覚悟はしていかないといけません。南房総の2月といえば菜の花のイメージですが、そんなつもりで行くと1日中震え上がっていなければならないでしょう。

問題は、学生たちにそれをどうやって伝えるかです。彼らは若いですから、私のような年寄りよりもずっと寒さへの耐性があるのかもしれません。でも、私よりもずっと風邪を引きやすいということは、それは耐性ではなく、寒さの感受性が鈍いだけかもしれません。

明日は各クラスでしおりを配って日程などの説明をします。卒業直前に集団風邪なんてことがないように、がっちり注意していきたいです。

マイナスに負けず

1月25日(月)

週末は寒波が押し寄せ、沖縄や奄美大島など、雪とは全く縁のなかった地方でも白いものがちらついたそうです。九州各地で、1日中氷点下の真冬日を記録しました。佐賀県にいたっては、気温を観測している全アメダス地点で真冬日でした。真冬日を逃れたところも、最高気温は0時ちょっとすぎに記録されている観測地点が多く、日中は氷点下で推移し、実質的に真冬日が九州中に広がっていました。

東京は土曜日の夕方にわずかに雨が降ったくらいで、気温も、平年を下回ったとはいえ、10度近くまで上がりました。少なくとも南関東はこんな感じで、日本列島の中で唯一、とんでもない寒波からは逃れました。これは、関東地方は日本海から一番遠いところにあり、雪を降らせる北西の季節風の影響を最も受けにくい地理的位置にあるからです。

今朝もマンションの外に出ると肌に突き刺さるような寒さで、最寄り駅の改札口で出ている気温は1.2度。気象庁発表の東京の最低気温は、だいたいこれより2~3度低いですから、氷点下かなと思ったら、-2.6度でした。

この寒さにめげず、Mさんは授業前に面接練習に来ました。私立を受けず、これから国立大学受験を重ねていくMさんは、面接は初体験です。そういうこともあり、志望理由でも何でもちょっと突っ込むとガタガタでした。そういえば、先週あたりまでに合格を決めた学生たちも、最初はMさんと大差なかったっけ。やっぱり訓練の賜物なのでしょうから、Mさんも本番まであまり時間はありませんが、ビシバシ鍛えていかねばなりません。軌道修正は柔軟にできるMさんですから、間近に迫ったN大学にも何とか間に合うでしょう。

明朝は、同じく国立を狙うHさんの面接練習です。寒波は緩んでもまだ気を緩めることはできません。

大雪

1月18日(月)

朝、結露を拭いて窓の外を見ると、真っ白ではありませんか。目を凝らすと横殴りの降りのようです。午前の授業は大混乱だろうなと思いつつ、いつもの電車で出勤しました。

私が住んでいるところは、地下鉄の車両基地のあるところなので、よほどのことがない限り電車には乗れます。3.11の直後でも普通に通えたくらいですからね。その上一番電車と来れば、地下鉄ですから雪の影響もなく、また、他からの遅れを引きずることもなく、定時に新宿御苑前に着くのです。今朝もまさにそのパターンでした。

しかし、そうはいかない先生方も大勢いらっしゃいました。T先生は最寄り駅を通る線がどちらも不通で、出勤がお昼ごろになりました。それほどではなくても、大回りしたとか車内で缶詰にされたとかという例はかなりありました。新宿に比較的近い駅では、着く電車がすべて超満員で乗り込もうにも乗り込めずに、9時までには来られなかった方もいました。最寄り駅までバスというのはさらに悲惨で、バスがまともに走らず、雪かみぞれかの中を何十分も歩くことを余儀なくされたという例も。

雪のたびに言われますが、東京は本当に雪に対して脆弱です。でも、年に数回もない雪の日のために、札幌並みの備えをしていたのでは、その設備の維持費だけでもとんでもなく費用がかさみ、不経済のきわみと指摘されるでしょう。逆に言うと、札幌は東京の言う「不経済のきわみ」を抱えていないと、生活が維持できないのです。人口が札幌の100分の1,1000分の1の規模でも、雪国においてはそれがインフラの一部なのです。

こうして考えると、東京は贅沢な町です。雪に降られる都度大騒ぎはしますが、片手で数えられる雪の日さえ我慢すれば、軽装でいられるのですから。東京の雪は長続きしません。雪の翌日は、必ず晴れです。夏は確かに暑いですが、それとて連日38度とかということはありません。こういう軽装で住む町だから、雪には脆弱ですが人が集まるのでしょう。

寒い?

11月26日(木)

ゆうべ、雨の中を帰宅するとき、手がとても冷たくなりました。だから、今朝は手袋をはめて家を出ました。コートにマフラーに手袋、気が付いたら冬のフル装備です。気象庁のデータを見ると、今朝の出勤時の気温は6度台で平年並みでした。ずいぶん寒く感じましたが、今までが暖かすぎたのでしょう。

このぐらいの寒さになると、クラスによって教室に暖房を入れたり入れなかったりで、教室の温度に結構な差がつきます。昨日のクラスの教室はガンガンに暖房が利いていたのに、今朝のクラスの教室は「切」。学生が寒がっていないようなので、私が勝手につけるのもどうかと思い、そのまま授業をしました。まあ、教師は上級でも授業中ちょこまか動きますから、凍えそうになるなんてことはないんですけどね。そうそう、風邪を引いてからヒートテックを着込んでもいるし。

このクラスにはドンみたいな学生はいませんから、ある特定の学生の感覚によってのみエアコンのON-OFFがなされることは考えられません。寒かったら「寒い」って言いそうな学生が黙っていましたから、許容範囲内の寒さだったのでしょう。

一方、昨日のクラスは出席率ほぼ100%で発言力もある学生が、エアコン権を握っていると見ています。その学生が寒がりかどうかまではわかりませんが、他の学生は多少暑くても文句を言いそうもないなあ…。

微妙な綱引きが繰り広げられるクラスもあります。「先生、寒いです」「寒くないです」って応酬は、意外に初級に多いのです。日本語で先生に注文をつけられることを楽しんでいるって側面もありそうです。上級は、そんなことには冷めちゃってますからね。

予報によると、明日は天気は回復しますが、朝は10度をだいぶ割り込むみたいです。教室のエアコンはどうなっているでしょう。