Category Archives: 気象

脱皮しようかな

3月30日(木)

新宿御苑前駅の改札口を通ろうとすると、改札口脇に新宿御苑大木戸門の案内が、桜の地の紙に書かれて貼られているのを見つけました。毎年、これが出ると、春本番という感じがしてきます。そういえば、四ッ谷駅の桜も日増しに花が開いてきています。気象庁のページによると、夕方までに大阪や長崎など西日本の各地で桜の開花宣言が出されたようです。

朝はコートを着て出勤しましたが、午前中外出したときはコートを置いていきました。校舎の外に出た直後は寒さが肌に突き刺さりましたが、歩いているうちにどんどん体が温まってきました。私は普通の人より歩くのがかなり早いですから、御苑の駅ぐらいまででも結構な運動量になるのです。この分だったら、もう朝でもコートは着てこなくてもいいかなと思いました。

昼間はいいお天気だったこともあり、スーツの上着すら脱ぎ捨てたくなりました。アメリカの学生のDさんなら半袖のTシャツ1枚でしょうね。最高気温は17.8度、平年を2度あまり上回りました。お昼近くになると、空のかなり高い位置から日が射すようになりました。南中高度は58.1度、影も短くなるわけです。

月曜日は雪までちらついて真冬に逆戻りでしたし、それほどではなくても先週あたりは小さい春を見つけるのが大変でした。それが一気に4月上旬の気温で、わざわざ探すまでもなく、春があふれていました。

学校に戻ってから、Zさんに入学式の在校生代表挨拶を頼みました。去年の4月生ですから、新学期からは一番の先輩になります。今年の秋ぐらいには、Zさんもサクラサクになってもらわなければ困ります。

手袋がない

2月20日(月)

土曜日の帰りに道でこけて手をついたときに、手袋の指先が破れてしまいました。小さな穴ですが、指先がくっきり見えてしまい、貧乏くさいことこの上ありません。家には予備の手袋がありませんから、昨日、新しい手袋を買おうと家の近くの店を回りました。しかし、手袋がないのです。あっても、ちょっとねえ…というものばかり。今週はバス旅行で日光へ行きますから、手袋は必須です。軍手ならありますが、それじゃ様になりませんから、どうしましょう。

破れてしまった手袋は、百均で買ったものですから、捨てるにしても惜しくはありません。でも、暖かいし、手袋をはめたまま本のページがめくれるし、とても気に入っていました。だから、昨日もまず百均をのぞいたのですが、“さくらコレクション”とかというのになっていて、私がはめていた手袋は既にありませんでした。

確かに、2月も下旬ですから、春物が売られているのはわかります。しかし、まだ2月ですからこれからも寒い日があることは間違いないのに、手袋のような冬の小物が消えてしまっているのは納得がいきません。店としてはもう売れ行きが衰えているものより、これから売れるはずのものに売り場を使いたいのでしょう。こけて手袋を破いてしまったのは自己責任で、あと1か月ほど冷たい手をこすり合わせて過せということなのでしょうか。

今朝は冷え込んで、たとえ指先が破れていても、手袋は欠かせませんでした。しかし日中は結構気温が上がったようで、最高気温が19.7度と言われると、やっぱり今さら冬物を買おうというほうが間違ってるかなって気にもなります。そんなもうすぐ春の陽気をよそに、午後は今週末受験という学生4人の面接練習をしました。あと数日のうちに、みんなうまく仕上げてくれるといいのですが…。

寒い

2月18日(土)

春一番の翌日は冬型になるのが常ですが、昨日は最高気温が20度を超えたのに、今日はやっと10度に手が届いた程度です。風向きも、昨日は南風だったのに、今日は北西の冬の季節風そのもの。明日の朝は真冬並みに冷え込むという予報が出ています。

超級クラスの中間テストの採点をしました。同じ教材で同じように授業をしてきましたが、テストをしてみるとかなりの差がつきました。不合格者こそいませんでしたが、かろうじて合格が何名か。

Hさんはどうやら漢字の勉強をしてこなかったようです。だれでもできるラッキー問題すらも落としている体たらくです。漢字のない国からきているVさんやTさんにも大差を付けられました。でも、他のパートで挽回し、合格点を1点上回りました。

Wさんはカタカナ語がからっきしだめでした。問題文は、Wさんにとっては意味不明の文が並んでいるに過ぎなかったのかもしれません。

漢字の問題は、中国の学生に有利になり過ぎないように、中国語の漢字とは微妙に違う字を必ず入れています。それにものの見事に引っかかってしまったのが、Sさんでした。本人は満点のつもりかもしれませんが、成績を見たらがっかりするでしょうね。

私のクラスは大半が卒業生です。それゆえ、昨日のテストは「卒業証書」がかかったテストでした。まだすべての採点が終わったわけではありませんが、まじめに授業を受けた学生たちは、合格点が取れたのではないかという手応えがあります。さあ、実際のところはどうなのでしょう。来週のお楽しみです。

C予報

2月17日(金)

バス旅行が来週の木曜日に迫ってきましたが、週間予報によると、どうもお天気が思わしくないようです。気象庁の予報によると、栃木県は曇り時々雨ですが、日光江戸村は山沿いですので、もう少し悪いかもしれません。他のサイトの気圧配置予想によると、木曜日は低気圧が本州に中央部のさばっていて、悪天候オーラを発散しまくっています。

数年前のバス旅行で日光江戸村へ行ったときは、いろいろなデータから曇りという予報を出しました。確かに、東京は曇りで、東北道も厚い雲の下でした。このまま逃げ切れるかなと思ったのですが、もう少しで江戸村というところから雨が降り出しました。江戸村の背後の山に雲が登っていくのがはっきり見えました。山沿いは雨が多いという気象の基本をいやというほど感じさせられました。

だから、今回の予想気圧配置の低気圧は、とても不吉な予感が伴うのです。1週間先ですから、これから変わる可能性も結構高いという点だけを頼りにしているのです。気象庁も、あまりあてにならないという意味の「C」ランクをつけているのだけが救いです。

雨が降ると、江戸村内のそぞろ歩きができなくなりますから、とても辛いのです。室内のアトラクションも楽しいのですが、学生たちに江戸時代の暮らしの一端を感じ取ってもらうとなると、ぶらぶら歩き回るのが一番なのです。だから、せめて曇りで踏みとどまってもらいたいのですが、一体どうなるのでしょう。

中間テストが終わりました。来週がバス旅行で、再来週は卒業式です。1月期は、毎年、駆け足で過ぎ去っていきます。

晴れるかな

11月17日(木)

学校行事が近づくと、胃が痛くなる日々を迎えます。天気予報担当としては、行事をする土地の行事の時間帯のお天気を予測しなければなりませんから。来週火曜日にBBQが迫っていますから、学校のパソコンで得られる情報をかき集めて、当日の日中のBBQ会場方面におけるお天気をあれこれ予測しています。

お天気は自分の手で変えることができませんから、他力本願の最たるものです。「悪い」という予報になったら、もうどうしようもありません。気圧配置が変わるのを祈るほかありません。私にできるのは、どのくらい悪いのか、何とか行事が実施できる目があるのかないのか、そんなことを予測するぐらいしかありません。

来週のBBQはどうかというと、今のところお天気はどうにかなりそうな雰囲気です。ごく弱い低気圧が発生するおそれは残っているものの、BBQに支障をきたすようなお天気にはならないだろうと読んでいます。11月も下旬となれば初冬であり、東京地方は冬晴れパターンに入るころです。多少寒いのは着込めば済むことだし、料理の最中は煮炊きをしますから、そこそこ暖かくなります。心配なのは、風です。冬の季節風が吹き荒れると、BBQ日和とは言えなくなります。当日は火付け担当として火がつけられないクラスの火おこしのお手伝いもしますから、強い風が吹くと商売繁盛しすぎて困ってしまいます。

さて、明日のクラスでは、BBQで何を作るか話し合います。盛り上がりすぎて、週末に大量の食材を買い込んでしまうなんてことのないように、手綱を引き締めなければなりません。

晩秋

11月1日(火)

読解のテキストに「晩秋」という言葉が出てきたので、晩秋とはいつごろかと学生に聞いてみました。すると、11月ごろとかちょうど今頃とかという声が挙がりました。確かにその通りなのですが、天気予報によると、明日は晴れますが気温は13度までしか上がらないとか。晩秋というより初冬という感じです。

職員室にはいつの間にか何着かのコートが掛かるようになりました。先週末は朝の日比谷線の電車にヒーターが入っていたことに驚き、今朝は降り立った新宿御苑前駅が妙に暖かく、暖房を始めたのだろうと思いました。もっとも、私の通勤時間はラッシュのはるか前で、人いきれに無縁の時間帯ですから、こうなのかもしれません。

秋の深まりというか冬の始まりというか、季節が進むにつれて、マスクをしている学生・教職員が増えてきました。昨日のハロウィンで大活躍だったFさんからも、風邪で調子が悪いとメールが入りました。そのFさんのクラスは、マスク越しのせきが激しく、授業が終わると窓を開けて空気の総入れ替えをせずに入られません。私が授業後に説教することになっていたSさんも、熱を出して早退したそうです。毎朝校舎内の掃除をしてくださるKさんまで、昨日からダウンしています。

今週末にいろいろな大学の入試を控えている学生たちは、私の知る範囲では風邪に冒されていないようですが、試験日まで何とか持ちこたえてもらいたいものです。今週は木曜日が文化の日でお休みですから、選択科目の身近な化学はありません。でも、来週は風邪を取り上げて、予防に努めるように訴えるつもりです。

青空お預け

10月15日(土)

朝、マンションの外に出ると、思わずぶるっと来ました。あっという間にコートの季節だなあ…などと思いながら駅へ来ると、改札口のところのデジタル温度計が13.6度と表示していました。この温度計はいつも気象庁の発表より2度ほど高い温度を示すので、「今朝の最低気温は11度か12度か。寒いわけだ」などと思いつつ電車に乗りました。車内は、まだ暖房は入っていませんでしたが、乗り込むとちょっぴりほっとしました。それだけ気温が下がっていたのです。

調べてみると、今朝の東京の最低気温は11.8度で、この秋一番の冷え込みでした。多摩地方は10度を割り、北関東の山沿いは氷点下だったようです。鹿児島、沖縄を除いた日本中が、今シーズンで一番低い気温を記録しました。

でも、冷え込んだということは空に雲がないということであり、日中もきれいな青空でした。私はEJU対策の受験講座をしましたが、5階の教室の窓から見える空はあくまでも青く、室内でちまちま授業しているのがもったいなく感じました。学生に問題を解かせている間、こんなに空気が澄んでいるのなら、京都の西山辺りを歩いてみたいなどと、らちもないことを考えていました。

遅いお昼を食べに外に出ると、陽射しがあるおかげで今朝よりもだいぶ気温が上がった感じがしました。この秋は天候不順だったので、なおのこと、青空をじっくり味わいたくなりました。御苑の芝生に寝ころんで、ひなたぼっこ兼昼寝ができたらどんなによかったでしょう。

EJUまであと4週間。それまでは散歩も昼寝もお預けです。EJUが終わったら、羽を伸ばすことにします。

よく降りますね

9月24日(土)

朝か曇り空でしたが、いつの間にか雨が降っていました。東京は、今月に入ってから雨が全く降らなかった日がわずかに2日だけです。春の終わりごろは夏の水不足に備えてダムの取水制限を始めましたが、それもいつの間にか終わっていました。関東近辺だけではなく、四国の早明浦ダムも取水制限を中止したとかで、全国的によく雨が降っています。今年はすでに6個の台風が上陸し、水はたっぷり補給されたようです。

おそらく、このまま来年の春まではどうにかなるのでしょう。しかし、昨冬は全国的な少雪で、雪解け水が例年よりぐっと少なく、それが取水制限の原因でした。今度の冬はどうなのでしょう。今朝の新聞に、このまま温暖化が進めば今世紀末には日本は北陸や北海道の山沿いを除けば、今よりはるかに雪が少なくなると報じられていました。その代わり、夏を中心に、集中豪雨、ゲリラ豪雨が増えるとも言われています。となると、昨年末から今年にかけての気象の特徴がさらに激しく現れるようになるのでしょう。

そのとき、日本の水資源はどうなっているか、ちょっと心配です。降水量はたくさんあるけど、いつも水不足という状態だとしたら、蒸し暑いばかりでシャワーも満足に浴びられない国になっているのでしょうか。それはかなり不幸なお話です。人口が減り、水の需要も減っているかもしれませんが、人口減は、同時に、山や水を管理する人手が不足していることをも意味しているかもしれません。

今の日本は、少なくとも東日本と北日本は、雪という形で冬の間に水資源を山に蓄え、夏の水需要に対処しています。どうやら、この必勝パターンが今世紀末には崩れてしまいそうです。少子化対策もそうですが、国を支える水をいかに確保するかも、今から考えておかなければならないんじゃないでしょうか。

暑かったですか

9月1日(木)

9月に入りました。朝の空気には熱気が感じられませんでしたが、日中はまだまだ残暑を感じました。台風10号は秋を運んできてくれたとまでは言えませんが、空は確実に高くなっていました。

お昼に出た帰りに八百屋さんの軒先をのぞいてみたら、緑色の温州みかんが目に留まりました。ハウス物のみかんらしい色の、皮の柔らかそうなみかんはすでに出回っていますが、皮が硬くて口が曲がるほど酸っぱそうな色のみかんは、今シーズン初めてです。8個ぐらい入ったネットが税抜き498円でしたから、お手ごろだと思い、買ってしまいました。うちへ帰ってから味わってみたいです。

暑さ寒さも彼岸までと言いますから、これから多少のでこぼこはあるでしょうが、次第に涼しくなっていくと思います。もう暑い盛りは過ぎましたが、今年の夏は当初予想されていたほど暑い夏ではなかったような気がします。少なくとも東京はそうだったと思います。気象庁のデータによると、熱帯夜がわずかに8日でした。去年は26日でしたから、3分の1以下です。真夏日はほぼ同じですから、夜の涼しさが暑い夏とは感じなかった原因なのでしょう。

ここまで考えて、もしかすると、これは私だけの感想かもしれないと思い始めました。私はエアコンを使わず窓を開けて寝ますから、夜の暑さ涼しさは普通の人より敏感に感じます。一方、日中は、朝の通勤ラッシュのはるか前から日がとっぷり暮れるまで校舎の中にいますから、暑さを感じることがあまりありません。普通の生活をしている人にとっては、長期予報のとおりに暑かったのでしょうか。

ゲリラ豪雨注意

8月2日(火)

朝、私の出勤時間帯は、激しい雨でした。傘があまり役に立たず、ズボンはひざから下がびっしょりで、靴の中も湿っぽくなってしまいました。学生が濡れた傘を引きずって歩くと、校舎内がびしゃびしゃになるなあ…なんて心配していたら、いつの間にかやんでしまいました。学生が登校することは、薄日さえ差していました。

この雨、東京を東北東から西南西へ抜けていったようで、5時から7時にかけて、船橋や大手町、世田谷、相模原などでは結構な雨量が記録されていますが、そのラインをちょっとでもはずれると、その時間帯の雨量はゼロとなっています。新宿であんなに降られて、練馬でゼロなんですからね、ちょっと腹が立っちゃいますよ。

私がずぶぬれになるくらいなら被害は僅少と言えますが、田園都市線などいくつかの路線が一時的に止まったそうです。幸いにもKCPの先生方は無事に出勤されましたが、仕事に影響が及んだ方も少なくなかったのではないでしょうか。電車が止まるほどというと、局地的には100ミリに近い雨が降ったのかもしれません。

日曜日の昼過ぎ、ちょっと買い物に出ようとお天気を確かめるためにベランダの外を見たら、白い空気の塊が北東から迫ってきました。私のマンションが白い空気に包まれると同時に半端じゃない雨に襲われました。あーあという感じでぼんやり外を眺めていたら、白い空気の塊は見る見るうちに西へと移動していき、夏の日差しが復活しました。「ああ、あそこ、今、ひどい雨なんだろうなあ」とはっきりわかるくらい、鮮やかなコントラストでした。

今朝の雨も、都庁の展望台かどこかから見たら、こんなふうに見えたのでしょう。これらの雨をゲリラ豪雨と言っていいかどうかわかりませんが、遭遇した本人にとっては立派なゲリラ豪雨です。週間予報では明日からしばらくよさげなマークが並んでいますが、こういう雨の降り方はしばらく続くものです。今週いっぱいぐらいは、要注意です。