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上手な悩み方

1月29日(月)

大雪の降った先週月曜日以降、最低気温が氷点下となる冬日が8日続いています。今月の冬日も12日目で、昨シーズンの8日をすでに上回っています。長期予報を見ても、全国的に寒い日がまだまだ続くとのことです。先週の雪も解けていないし、日中でもむちゃくちゃ寒そうだし、今週水曜日に予定されていたバザーは、残念ながら、延期することになりました。

外が寒すぎるため、今年の卒業制作は校舎内での撮影が多くなりそうです。私が受け持っているクラスは、みんな教室か廊下のようです。こんなにまで気温の上がらぬ東京はめったにないことで、だから屋内ばかりの卒業制作が収まった文集というのも、あの冬は寒かったなあという記念になるかもしれません。

寒い寒いと震えている中、PさんがR大学に受かったと知らせてくれました。R大学がダメだったら今後の身の振り方を相談したいと言われていたのですが、そうならずに済みました。XさんもR大学に受かったのですが、こちらは落ちてしまったS大学に未練たらたら。もう1年頑張ってS大学に再挑戦すると言っているそうですが、R大学ならいい勉強ができますから、そこで1年早く専門の勉強を始めたほうが、後々のためになるはずです。

もちろん、もう1年頑張ったほうがいい場合もあります。日本語力が大きく伸びそうな場合や、あまりに安易な大学選びをしている場合です。Xさんはすでに上級ですから、日本語力の点で大化けする可能性は薄いです。それに、XさんもR大学なら自分のしたい勉強ができると思ったからこそ出願したのでしょう。

先週の月曜は雪で休講になった受験講座がありました。勢いのある目が机を並べていました。

寒!

1月25日(木)

ゆうべ帰宅するために校舎の外に出たら、ほっぺたに冷気が突き刺さるような感じでした。今朝、出勤のためマンションの外に出たら、耳がちぎれんばかりの寒さでした。ずいぶん気温が下がっているなと思って調べてみると、ゆうべ10時の段階で気温は氷点下となっており、冷気が突き刺さるのも無理がありませんでした。今朝はマイナス3度ぐらいからどんどん下がっているころに外に出たのですから、耳も凍えたくなるわけです。

午前6:20に記録した最低気温氷点下4度は、48年ぶりの寒さだとか。東京郊外から通学してくるLさんは、自分のうちの近くがいかに寒いかを力説してくれました。南国出身のBさんは雪の解けなさ加減に驚いていました。その一方で、Sさんは、なんと半袖。生まれ故郷はマイナス40度になるから、マイナス4度は夏の気温だと言って、笑っていました。Kさんも、年末年始に帰った国はこんなもんじゃなかったと、震えている学生たちを甘いなっていう顔つきで見ていました。世界中から学生が集まっているのですから、雪や寒さに対する反応も千差万別です。

東京の最高気温は4度、快晴だったものの気温は上がらず、積雪は7cmから全く減りませんでした。明日も同様の寒さだそうですから、雪かきで築かれた雪の小山は、しばらく消えそうもありません。そうすると、来週水曜日のバザーが気になります。いつもの売り場には雪山、しかもこの寒さ。去年の夏はあまりの暑さでバザーを延期しましたが、今回のバザーも…。

白い世界

1月22日(月)

初雪が大変なことになってしまいました。東京は久しぶりのまとまった積雪で、午後の授業は早めに切り上げ、学生たちをすぐに帰しました。東京は、雪の翌日は冬型となり、きれいに晴れ上がるのが通常ですから、これ以上の雪はあまり心配していません。しかし、電車がどうなるかは全く予想がつかず、明日の朝の授業が普通に始められるかは予断を許しません。

天気予報では雪と言っていましたが、私は低気圧がこれほどドンピシャリ東京に雪を降らすコースを取るとは予想できませんでした。雪の影響を受けずに逃げ切れるのではないかと踏んでいたのですが、大はずれでした。でも、選択授業の「身近な科学」の絶好なネタが得られました。今週か来週か、学生たちにじっくり解説しましょう。

この雪の中、卒業生のAさんが来ました。ビザがもらえずに来週帰国することになったそうです。R大学に進学したものの、成績が悪くて退学になり、T専門学校に入りました。1年勉強して、もう1年ビザをもらおうとしたところ、R大学を不成績で退学になったことを理由に、延長を認めてもらえなかったとのことです。T専門学校ではまじめな学生で、しかるべき成績を収めていたとのことでしたから、理不尽な感じが否めません。Aさんの話しか聞かずに一方的に決め付けてはいけませんが…。

Aさんは、専門学校と話をつけて、一旦帰国しますが、また来日してT専門学校での勉強を続けるとのことです。違った意味での勉強の厳しさを知ったAさんは、この次はきっと身になる勉強をすることでしょう。

雪で電車が止まるかもしれませんから早く帰るようにと言っていますが、KCPの先生方は帰る気配がありません。仕事熱心なのはいいのですが、明日以降のことも考えてくださいよね。

-1.6度にめげず

1月12日(金)

今朝の東京の最低気温はー1.6度で、7:32に記録されています。もちろん今季最低で、“1月下旬並み”とかという言い方はできず、“最も寒い時期を下回る”という寒さの表し方になっていました。ちょうどその頃、駐輪場のシャッターを開けに外に出ましたが、ズボンの裾から入り込んでくる寒気に身を震わせました。風が弱く、底冷えという言葉がぴったりの寒さでした。

その底冷えの新宿を抜けて登校し、ロビーに入ってきた学生たちは、みんな人心地付いたように、氷点下の寒さに突っ張った顔の筋肉を緩めていました。つりあがった眉が下がるんですよね、こういうときは。

その緩んだ顔で、久しぶりに会う友達とおしゃべりしたり、新しいクラスで初めて見るクラスメートに恐る恐る声をかけたりしている学生が、校内のそこここにいました。他の学期の始業日よりも、心を暖めあっているようにも見受けられました。

今年はこれから本命校の受験を迎える学生が多いためか、授業後に進路相談に来る学生や、来週の面接練習の予約を入れる学生が続々とやってきました。来週火曜日からは受験講座も始まりますから、席を暖める暇もない日々が押し寄せてきます。

午後は、早速、指定校推薦入学の希望者の面接をしました。「どうしてA大学に入りたいんですか」「実際に見学に行ったら、A大学はとてもきれいでしたから、A大学で勉強したくなりました」と言われたときにはどうなることかと思いました。でも、大学で学んだことを将来どう生かすかということについては、きっとあれこれ考えて準備してきたのでしょうが、“素晴らしい”の一言に尽きる答えでした。その答えに免じて推薦することにしました。

夕方は、図書室でEJUの勉強をしていたCさんの悩みを聞き、これから出願するYさんの書類チェックをし、興に乗って数学談義に及びました。始業日からフル回転しました。

雪国

1月4日(木)

年末年始は例年通り名古屋に。「先生は毎年名古屋へ行きますが、名古屋ってそんなに面白いですか」と、ある先生から聞かれました。名古屋は毎年行っていますが、年末年始ですから博物館や公共施設などは多くがお休みで、行っているわりには有名なところを見ていないのです。徳川美術館も東山動物園も行っていません。名古屋城に登城したのは日本語教師になる前のことです。

行き場が限られていますが、今回はミッドランドスクエアの一番上まで上ってきました。私が行った大晦日は、朝は雨で、午後は上がりましたが遠見は利きませんでした。でも、名古屋市内とそのもう一回り外側までは何とか見渡せました。そして、次回の割引券をいただきました。

その前に熱田神宮へ行きました。数年前にも一度お参りしたことがありますが、昨年から日本全国の「神宮」を訪ねようと思い立ちましたので、改めて詣でた次第です。私は初詣はせずに、12月30日か31日にその年が無事過ごせたことへの御礼のお参りをしています。そういう名目で祭神である熱田大神に手を合わせました。

その熱田神宮の1900年の歴史を述べ連ねたパネルが参道にあったので熟読していくと、何と、私でもわかる誤記があるではありませんか。“1909年(明治39年)”とありましたが、1900年が明治33年なので、明らかな間違い。これを社務所に知らせたら、いたく感謝されました。

元日は、名古屋から金沢を回って帰京しました。太平洋側と日本海側の天候の違いを1日に2度も体験できるのは、気象マニアとしてはたまらない魅力です。

名古屋は快晴。岐阜も快晴ですが、行く手に雲が。大垣は曇り、あっという間に地面が白くなり、関ヶ原では雪が舞っていました。北陸線沿いの山間部はかなりの積雪でした。金沢は曇り、道路脇には除雪された雪が。糸魚川の海はまさに冬の日本海。大火の後が片付いているようで、復興し始めたのでしょうか。長野は街が白かったですが、トンネルを抜けた上田は快晴。善光寺平と佐久平(上田を佐久平と言ってしまうのは、無理がありますが…)でこんなにも気候が違うものかと、改めて感心させられました。金沢や糸魚川の湿った風景が趣があっていいなどと言えるのは、私が冬晴れ地方の人間だからでしょう。

北陸よりももっと北国から、Sさんが来ました。吹雪になると大変だとか、寒くて起きられずに午前の授業は休みがちだとか、車を買ったとか、近況を伝えてくれました。どうやら北国の地に根付きつつあるようです。卒業する頃には今よりずっと骨太になっていることでしょう。

0度

12月18日(月)

今朝はこの冬一番の冷え込みで、東京都心でも氷点下を記録しました。最高気温も10度に届かず、晴れているのに気温が上がらないという典型的な太平洋側の冬のお天気となりました。

気がつけば、今週木曜日が期末テストです。来来週の月曜日は新年です。今朝、御苑の駅に降りると、大晦日の終夜運転の時刻表が張ってありました。受験生にとっては、明日が11月のEJUの結果発送で明後日ぐらいに届きそうであり、そして、私大の多くが入試を終え、最終局面が近づきつつあります。

Dさんは、第一志望のS大学は全く手応えがなく、第二志望のM大学も自信がなく、あまり行く気がしないけれども第三志望のT大学に出願したほうがいいだろうかと悩んでいます。夏場から自分の志望する学部学科のある大学を見て回り、私なんかよりはるかに良質の情報をふんだんに持っています。そのDさんが、これから先、どのように受験校を選んでいけばいいか相談に来ました。

「S大学は、学生は一流だけど教授は三流って言われていますが、本当ですか」「Dさんが勉強したい学部についてはそう言われてもしかたないね。受験生の偏差値は高いけど、企業の就職担当者の評価はあまり高くないな」「M大学とT大学とではどうですか」「M大学はS大学と逆で、就職担当者の評価が高い大学だよ。T大学はM大学ほどではないけど」…。

夏のころから動いている学生は、大体どこかに引っかかるものです。Dさんなら、M大学には通るのではないかと踏んでいます。

その一方で、Cさんは第一志望と第二志望のI大学とR大学の受験日が重なっているけど、どうしたらいいかという相談を持ちかけてきました。そんなこと今頃気付くなんて遅すぎると言ってやりたくなりました。私の面倒見が悪かったとも言えますが、良好の募集要項が出揃った夏ごろにはわかっていたはずです。受験勉強に励んでいるようですが、ほかにも抜け落ちがありそうで、心配です。

日が落ちてからじわじわ気温が下がっています。明日の最低気温は、0度が予想されています。

通過後

10月23日(月)

私が朝、目を覚ましたときは、まだ雨は降っているようでしたが、風がうなりを立てて吹きすさぶような感じではありませんでした。駅に向かうときは、生温かい風は吹いていたものの、雨はやんでいました。御苑の駅から学校までは、その逆で、雨には降られましたが、風は穏やかで、かばんに忍ばせてきた替えの靴下やタオルは出番がありませんでした。

程なく雨は完全に上がり、学生が登校するころには道が乾いていました。午前の授業が終わるころは、青空が広がっていました。それでも、各クラス、自主休講に及んだ学生が何名かいた模様で…。

台風21号は、未明に静岡県に上陸したころでも、九州から北海道の一部まで強風域に取り込むほどの超大型台風でしたが、雨や風はそれほどでもなかったように思います。もちろん、全国的には被害が出たところもあり、被災された方々にとっては「それほどでもなかった」どころではなかったでしょう。

10月も下旬ですから、南の海域にあるときにはそれなり以上の強さを誇っていても、関東地方にやってくるころにはヘロヘロになっているだろうというのが、先週木曜か金曜あたりの私の予想でした。気圧の面では上陸時に965hPaでしたからヘロヘロとは言いかねますが、雨風の勢いは、気圧ほどでもなかったかのように思います。

それでも、風に飛ばされた物が架線に引っかかって、首都圏いたるところで電車が止まったようです。そういった中、あれこれ手を尽くして出勤してくださった先生方には、頭が下がります。なにせ、こちらはそういった影響がまったくない地下鉄通勤ですから。

午後の授業が終わったころ、卒業生のUさんとKさんが来ました。2人とも、東大の大学院に受かったと報告してくれました。過半が大学院に進学し、実質6年教育となっている理系と違い、文系の大学院進学は厳しいと言われています。KCPに顔を出す時には軽薄そうにしていますが、内実、大変な努力を重ねていたのでしょう。

職員室の中にも、台風一過の青空をもたらしてくれました。

秋たけなわ?

10月16日(月)

PさんとMさんは朝から「寒い、寒い」と言っています。「いつまでこの雨続くんですか」「秋雨前線が本州の南にあって、しばらく動きそうもありませんからねえ」「秋雨って、9月じゃないんですか」「そうですね。本当はもう2、3週間早いと思います」「これも異常気象ですか」「う~ん、どうでしょう」「10月は秋晴れでさわやかで何をするにもいい季節ですよね。でも、こんな天気じゃ何をするにも悪いじゃないですか」…。という調子で、お天気の苦情を私が受けるはめになってしまいました。苦情を聞いたところで、私にはどうすることもできませんが。

私は受験講座やなんだかんだで一歩も外に出ませんでしたが、外の空気はかなり冷たかったそうです。気象庁のサイトを見ると、日中の気温は12~13度をうろついており、最高気温は日付が変わった直後に出ています。今晩は、雰囲気からすると、もう少し気温が下がるかもしれません。明日の朝はさらに冷え込むこともありえます。

秋にはもう一花咲かせてもらわないと、KCPの今月の目標「日本の秋を楽しもう」が浮いてしまいます。読書の秋はどうにかなるにしても、スポーツの秋はウィンタースポーツの秋になりかねません。ファッションの秋を楽しむ前に、ヒートテックの出番が来そうです。食欲の秋も、鍋物の秋になってしまうのでしょうか。

学問の秋は、寒かろうと暑かろうと、学校全体を包んでもらわねば困ります。Cさんは授業中よく寝ていました。EJUの勉強で夜遅くまで頑張っていたからと信じてあげたいところですが、果たしてどうなのでしょう。

街は、選挙の秋です。でも、私は、昨日、期日前投票を済ませてしまいました。

台風前夜の心理学

9月16日(土)

台風18号が西日本に接近中です。愛媛県の天気予報を見ると、明日は大荒れのようです。これが2週間前、夏休みの最終日だったら、松山から東京までの飛行機が飛ぶかどうかわからず、私はまんじりともせずにニュースや天気予報を凝視していたことでしょう。

2年前の夏休みは、台風が九州を直撃した日に博多にいて、動いている交通機関が地下鉄だけという経験をしました。博多駅前のホテルに泊まっていたので、地下街を通って博多駅付近のビルへは行けましたが、ビル内のお店はほとんどが臨時休業で、全く時間つぶしになりませんでした。動いていた地下鉄で福岡空港へ行くと、飛行機は欠航でしたが、空港ビルのお店は大半が開店していて、思わずマッサージ屋さんに入って、半日マッサージで過ごしました。

今回の台風で東京はそんなことにはならないでしょうが、連休中に台風が通過することになりますから、外回りを点検しました。校庭に置いてあるベンチはかなり重いので飛ばされることはないでしょうが、テーブルといすは1人で楽々持ててしまいますから、強風にあおられるとどうなるかわかりません。ですから、屋内にしまうことにしました。

教師数名がよろよろしながら校庭の片づけをしていると、2年前の卒業生のAさんが自転車で学校の前を通りがかりました。Aさんはわざわざ自転車を降りて、テーブルを運ぶのを手伝ってくれました。八王子の大学に進学したのですが、週末のアルバイトはKCP時代から変えていないそうで、ちょうど移動しているところだったそうです。

運び終わってから大学生活を聞くと、毎週1万字ぐらいのレポートを書いているとか。文献も大量に読み込まなければならず、日々日本語が鍛えられているようでした。心理学は大学に入ってからが大変だとよく聞きますが、でも、そのおかげで日本語が見違えるように上手になっていました。思わぬ余禄に与れました。

明日は約束があって出かけますので、台風さん、お手柔らかにお願いします。

猛暑日

8月9日(水)

「38度になるってテレビで言ってましたよ」と、朝の校舎内のお掃除をしてくださっているHさんは、おはようございますもそこそこに、そう言いました。そういえば、ゆうべは蒸し暑かったです。台風が南の暑くて湿った空気を運び込んできたのでしょう。スタートラインが高くて、しかも朝からきれいな青空。ガンガン暑くなりそうです。

先月末に予定されていて雨で延期になっていたバザーが予定されていましたが、猛暑日疑いなしということで、再び延期となりました。前回は半袖では寒いほどでしたから、足して2で割ってもらえるとよかったのですが、お天気の神様はそんな器用なことはできないようです。

東京は正午過ぎに37.1度を記録し、当然、今年の最高気温。午前の授業が終わって外に出た学生たちも、どことなく足取りが重たげでした。でも、おとといが立秋だったんですよね。だから、このどうしようもない暑さも残暑となるわけです。何だか理不尽な気がしますが、暦の上ではそうなります。

花園町内会は、来週の17・18日に盆踊り大会を行います。明日は夕方から花園小学校で盆踊りの練習会があります。KCPも町内会から声をかけていただいたので、学生たちから盆踊りの練習会への参加者を募りました。先月浴衣販売を行い、その浴衣を着るチャンス到来と思ったのでしょうか、練習会で一大勢力をなしてしまいそうな人数が集まりました。立秋は過ぎても、夏たけなわです。

天気予報によると、明日以降は天気が下り坂になるとともに気温も下がり、むしろ平年を下回る日も出てくるとか。そういわれると、何だか寂しい気がするのは、夏の暑さがまだ足りないからなのでしょうか。