Category Archives: 学生

貴重な戦力

7月12日(金)

教室に入ると、Gさんがいませんでした。遅刻かなと思いましたが、いつまでたっても来ませんでした。Gさんは先々学期教えた学生で、その後も何かというと声をかけてきました。また今学期受け持つことになったのですが、水曜日は養成講座の講義をしたため会うことができず、週の終わりになってようやく教室で相まみえることになるかと思ったら、結局空振りでした。担任の先生のところに病欠の連絡があったそうです。

さて、このGさんのクラスです。コトバデーでだれが何をするかを決めようとしたのですが、だれもうんともすんとも言いません。小さい声で呟いているのかとも思いましたが、どうやらそうでもなさそうでした。初めて入るクラスで、顔と名前が一致する学生が少なく、しかもそのうち1名が欠席、しかもこちらはおとといから声が満足に出ないという、四重苦みたいな状況に陥ってしまいました。

こういう時Gさんがいたら、「私、声優をします」とかって口火を切ってくれたことでしょう。それでもみんなが黙っていたら「Aさん、いっしょに声優しようよ」などと勝手に周りの友達を誘って、教室の雰囲気を盛り上げてくれたんじゃないかと思います。別にAさんが声優をしなくてもいいんです。「声優はちょっと…。でも音読なら…」という流れができれば、こういうものは案外とんとん拍子に決まるものなのです。

結局、来週もう一度聞くから、その時までに決めておくことを連休の宿題としました。Gさん、火曜日は病気を治して出てきてくださいね。

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ちょっと意地悪

7月9日(火)

今学期の火曜日のクラスは、週1回だけの担当です。こういうクラスは、学生の顔と名前がなかなか覚えられないものです。年寄りは、覚えるそばからガンガン忘れていきますから。

でも、クラスの学生の顔ぶれをよく見てみると、1/3ぐらいが先々学期初級で受け持った学生たちで、もう1/3ぐらいが日本語プラスなどで教えたことのある学生たちでした。ということは、数名の顔と名前を覚えれば、このクラスは征服できることになります。

だから、最初のうちは、顔と名前が一致しない学生ばかりを指名しました。ごめんなさいね、散々指された学生のみなさん。以前教えた学生は実力がだいたいわかりますから、ここぞという場面で指名します。応用的な問題はよくできるGさんやJさんに答えてもらい。私はそれに一言二言付け加えて、他の学生を納得させるという計算です。努力家のYさんも指名して、努力の成果を確かめました。

このクラス、中級の入口です。初級では、板書も可能な限り丁寧な字で書きました。でも、中級ともなれば、私がごく普通に書く字を読んでもらわなければなりません。どこの国でもそうですが、手書きの文字は読みにくいものです。普通の日本人の手書きが読めなければ、日本語が読めるとは言えません。そんなことを言うと、学生たちはちょっとビビっていました。

会話の時間もありました。友達をイベントに誘うというシチュエーションだったのですが、みんな丁寧体の堅苦しい会話をしていました。「友達同士だから普通体だよ」と声をかけて、普通体に導きました。ところが、「参加費はいくらだ」「300円必要だ」なんていうやり取りが、できるはずの学生の口から出てくると、うーん、がっかりですね。「集合時間は何時だ?」「午前9時に大学正門前に集合だ」も、ロールカードを読み上げただけの、日本人離れしたやりとりですね。「集合時間は?」「朝9時に大学の正門前」ぐらい、言えるようになってもらいたいところです。

9月末には、私の汚い字をものともせず、また、流れるような普通体の会話ができるように育てていきたいです。

新学期初日から、恐ろしいことになってきました。

暗雲漂う

7月8日(月)

毎学期の始業日には、各クラスで全学生に対して学校生活のオリエンテーションをします。規則・ルールの再徹底をしています。

「授業が始まるのは朝9時ですが、遅刻は何分までですか」とA先生が質問しました。答えが返ってこないので、「じゃあ、Bさん」と指名しました。指名されたBさん、おどおどしながら「9:15までです」と答えました。当然、「えーっ!」という声がクラス全体から上がるかと思いきや、シーンとしたまんまでした。

「9:15? いいですか」とA先生が正解を促しましたが、教室は静まり返ったまま。このクラスは中級ですからA先生の言葉がわからないなどということはありません。新入生は1名だけですから、少なくとも3か月はこの規則に従ってきたはずです。見慣れない顔が多く、互いに牽制し合っていたのかもしれませんが、何の反応もないとなると、ちょっと怖くなってきました。「こいつら、本当に規則を知らないのかもしれない」。

KCPでは、始業時刻から5分以内に入室した場合、「遅刻」となります。つまり、午前授業の場合、9:05までに教室に入れば「遅刻」で済みますが、それよりも遅くなると、1授業時間欠席の扱いになります。これはKCP独自のルールではなく、官庁からのお達しにのっとった規則です。だから、入学時のオリエンテーションで全員に伝えていますし、こうして毎学期確認もしているのです。

それにもかかわらず、決して不真面目とは言えないBさんから9:15などという答えが出てくるということは、少なからぬ学生が本気で9:15などと勘違いしているおそれがあるということです。だから、遅刻する学生が後を絶たないのかもしれません。

新学期初日から、恐ろしいことになってきました。

心のこもったお土産

7月6日(土)

お昼ごろ、仕事をしていると、Dさんが来ました。「先生、一時帰国のお土産です」と言って、小さな手提げ袋をくれました。国のいろいろなお菓子を買って、それを少しずつ詰め合わせてくれたようです。今まで教えてもらった先生ひとりひとりに配っていました。

袋の中を見てみると、パッケージの文字は読めませんが、絵を見ればどんなお菓子かいくらか見当がつきます。トウモロコシの絵の小袋は、とんがりコーンみたいなものでしょうか。手触りからするとおせんべいみたいなもののようですが、Dさんの国にはおせんべいはありませんから、一体何なんでしょう。小さなお菓子も入っていて、すき間なく詰まっていました。Dさんの手作り感があふれていて、心が温まりました。

さて、Dさんは、お菓子を配りにわざわざ学校へ来たのでしょうか。実は、明日のJLPTの受験票を取りに来たのです。学校で一括して出願したら、受験票が届いたのが期末テスト後になってしまい、学生にご足労願っていた次第です。Dさんは国で日本語を勉強していたのかなあ。お土産を配るときの日本語はそんなに怪しくなかったような気がしましたが、果たしてどうでしょう。

また、明日は都知事選挙の投票日でもあります。でも、このままいけば、私は候補者に1人も会わずに投票日を迎えることになります。56人も立候補したのに、実物を見ることはついぞないまま、選挙運動時間の終了時刻が近づいてきています。まあ、選挙公報を見れば入れるべき人は選べるでしょう。

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入学式挨拶

みなさん、ご入学おめでとうございます。世界の各地からこのように多くの方々がKCPに入学してくださったことをとてもうれしく思います。

今年に入ってから、円安の影響もあり、訪日旅行客数が大幅に増えています。このままいけば、今までの最高記録、2019年の約3200万人を上回るだろうと言われています。その訪日旅行客が大勢訪れるところといえば、金閣寺や日光東照宮のような有名な神社仏閣、東京・渋谷や大阪・ミナミのような大都市の繁華街、姫路城や兼六園のような有名建造物や公園、富士山や瀬戸内海などの景観の素晴らしいところ、全国各地の博物館や美術館などでしょう。あるいは、博多どんたく、青森ねぶたといった有名なお祭りを見に行く旅行客も多いのではないでしょうか。

旅行に来たのなら、そういったものを見て、おもしろかった、びっくりしたで十分です。何かを体験して楽しかった、日本料理はおいしかったというだけで満足してしまって構いません。しかし、今ここにいらっしゃるみなさんは、短い方でも2か月間、日本に滞在するのです。長い方なら、KCPで勉強して、大学に入って、さらに大学院に進学して…と考えると、10年単位の年月を日本で過ごすことになります。1週間かそこらで帰ってしまう旅行客と同じ次元で喜んでいるばかりでは、日本に住む、日本で暮らす人としては、内容が薄いと言わざるを得ません。

そもそも、みなさんは日本へ勉強に来ているのですから、勉強を最優先に考えてください。それと同時に、“日本で”勉強するという意義も忘れてはいけません。日本語の勉強は、日本でなくてもできます。現に、約127万人に及ぶ昨年のJLPT受験者の2/3近くが、海外で受験しています。何百万人という人々が、日本の外で日本語を勉強しているのです。みなさんもその一員でした。しかし、みなさんは、決して安くはない渡航費とKCPの授業料を支払って、これから日本で勉強しようとしているのです。

つまり、みなさんの場合、日本でしかできない勉強をし、単なる旅行者とは違った経験をして初めて、この留学が有意義なものとなるのです。日本で進学して、日本で就職して、日本をベースにして生きていこうという人生設計の人なら、なおのこと物見遊山の人と同じ調子で過ごしていてはいけません。

では、日本ならではの勉強や体験とはどんなものでしょう。まず、今すぐできることは、日本人の先生と触れ合うことです。録音された教材ではなく、生身の日本人が話す日本語を味わってください。そして、できれば、日本語教師以外の日本人と話してください。私たち日本語教師は、耳に自動翻訳装置がついていて、変な発音、おかしな文法でも、その人が伝えようとしていることを理解してしまいます。また、目の前の外国人の日本語力を即座に判定して、そのレベルに合わせた日本語を話します。しかし、普通の日本人は、そんなことはしてくれません。そういう人とコミュニケーションが取れるようになることが、みなさんが目指すべき目標ではないでしょうか。

また、この後で紹介されると思いますが、KCPはクラブ活動に力を入れています。そこで苦労しながら、日本語で意思疎通を図る訓練をしてみてください。通じそうで通じないもどかしさを乗り越えた時に、みなさんの前に新たな大地が広がるのです。

そして、自分らしい日本を見つけてください。ガイドブックやどこかのサイト、SNSなどに紹介された日本には、多くの観光客が押し寄せています。東京スカイツリーに上って東京の街を見下ろすのも、話の種に1度ぐらいはいいでしょう。でも、みなさんはそれで終わってはいけません。例えば、スカイツリーの足もとにはいくつかの川が流れています。その川に沿って歩いてみると、みなさんが知らなかった東京の一面が見えてきます。そういう、誰かの経験をなぞるのではない、みなさん独自の経験を積み重ねていってほしいのです。

いかがでしょうか。多少なりとも留学の道筋が見えてきましたか。私たち教職員一同は、みなさんの留学生活をより充実したものにするためのお手伝いなら、喜んで致します。

本日は、ご入学、本当におめでとうございました。

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日本語強化の威力

7月4日(木)

Cさんは先学期レベル1の新入生でした。すばらしい成績を挙げ、期末テスト後にジャンプテストを受けて合格し、今学期はレベル3に上がります。レベル3からは進学に備えた日本語プラスの授業が受けられますから、午後、その説明を聞きに学校へ来ました。

ジャンプを希望する学生は、ジャンプ先のレベルのクラスで中位から上位に食い込めるぐらいの実力がないと、ジャンプは認められません。レベル1の勉強をしながら、レベル2の勉強も自分でこなさなければなりません。そして、レベル2の学生は70点が合格点のテストで満点に近い点を取らないと、レベル3には上がれません。かなりの努力を要します。

Cさんは、先学期、レベル2の学生向けのも含め、日本語強化の読解や聴解などを6科目も受けました。このくらいいろいろな先生に鍛えてもらったことが、ジャンプ成功の一因でしょう。レベル3ともなれば結構な長さの文章を読みますから、普通にレベル1の授業を受けるだけでは太刀打ちできません。そう考えると、Cさんはこれだけの日本語強化を受けてきたということは、入学の時点からジャンプを狙っていたのかもしれません。

日本語プラスの説明はあっという間に終わってしまいました。Cさんは聴解力も鍛えられていますから、同じような話を繰り返す必要もなく、すっと理解してくれました。これだったら、レベル3でも十分やっていけるでしょう。それと並行して、進学の準備も始めなければなりません。Cさんが考えている“いい大学”となると、それでも間に合うかどうかわかりません。26年進学になってもいいですから、安易に妥協しないと言っています。頼もしい限りです。

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日本人客?

6月21日(金)

養成講座の授業の休憩時間に1階に下りると、ロビーでL先生、F先生と親しげにしゃべっている人がいました。学生と同じくらいの年頃ですが、見かけぬ顔です。7月期の新入生にしては、話が弾みすぎています。L先生とF先生を相手に談笑しているのですから、怪しい人ではないのでしょう。そんなに時間の余裕もありませんから通り過ぎようとしたところ、「先生、Mさんですよ」とF先生に呼び止められました。改めてしげしげと顔を見ると、確かに卒業生のMさんでした。

Mさんはもうだいぶ前の学生で、W大学の大学院に進学しました。大学院修了後、F先生の地元の近くの会社に就職したそうです。昨日の夜行バスに乗り、今朝早く新宿に着いたとのことでした。

在学中のMさんは、午前クラスなのに夕方まで学校にいる学生でした。今目の前でしゃべっているみたいに、いろんな先生を捕まえては話をしていました。本当は違うかもしれませんが、私にはそんな印象が残っています。よっぽど学校が好きだったんでしょうね。

話し好きでしたから、会話力は高かったと思います。大学院でも就職してからも、周りの日本人にどんどん話しかけているのでしょうね。その会話力にさらに磨きがかかっていました。相槌の打ち方やちょっとした言葉の返し方が、日本人そのものでした。発音・イントネーションもタイミングも、違和感がみじんもありませんでした。いや、外国人だと思って聞くと、逆方向の違和感が湧き起こってくるくらいです。

学校の友達は同国人ばかり、授業後は国の言葉で教えてくれる塾へ、買い物は自動販売機か無言でセルフレジ、食事は国の言葉が通じる店、アルバイトはせずにまっすく帰宅…という毎日を送っている学生は、話す力が付くわけがありません。期末テスト前なら、Mさんにお説教をしてもらうところなんですがね。

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はじめまして

6月18日(火)

朝一番の仕事は、新入生へのインタビューでした。先週実施した7月期の新入生のプレースメントテストの結果中級以上と判定された学生に、改めてインタビューして、レベルを決定しようというわけです。

Yさんは今アメリカにいます。時差の関係で、日本の早朝が向こうでは昨日の昼下がりです。プレースメントテストは夜に頑張ってもらいましたから、インタビューはYさんの頭が一番活発に動いている時間帯に設定しました。

オンラインがつながると「こんにちは」とYさん。「日本はおはようございますの時間です」「あ、そうですね」「今、東京は雨が降っていますが、そちらはどうですか」「いい天気ですよ」といった調子で緊張をほぐしながらインタビューを進めました。

Yさんはずっと国で勉強していましたからでしょうか、日本語を話し慣れていない感じがしました。現に、KCPでは会話の勉強がしたいと言っていました。

午後もインタビューでした。RさんはJLPTを5回受けました。だいぶ前にN1に合格したのですが、去年はN2を受けました。N2はN1に比べて実用的な日本語が出てくるので、その勉強をしたうえで受験したそうです。結果は満点。数年前の在校生Nさんが、同じようにN1に受かった後でN2を受けて満点を取りました。Nさんは話す、聞く、書く、読む、すべてに秀でていて、どんな日本語にも対応できました。そんな学生が入ってくるのでしょうか。

最後はLさん。雑談の時に日本でどこへ行ってみたいかと聞いたら、熱海という答えが返ってきました。関西とか北海道とか富士山とか広島とかというのは聞いたことがありますが、熱海は初めてでした。レベル判定そっちのけで、興味本位で「どうして?」と聞いてしまいました。熱海の花火大会の映像を見てきれいだと思ったので、ぜひ実際に見てみたいのだそうです。今年はKCPの夏休み期間中の8月18日にあるようですから、ぜひ見に行ってほしいです。

入学式までまだ間がありますが、Yさん、Rさん、Lさんに会うのが楽しみです。

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地下活動

6月17日(月)

午前中の養成講座の授業が終わって一息ついていたら、「ちょっと地下室まで来ていただけませんか」とN先生に引っ張られました。「あ、練習ですね」と言いつつ下りていきました。

地下室では、演劇部が練習に励んでいました。次の公演は、来学期のコトバデーです。私もチョイ役を頼まれていましたから、どんな感じか見に行ったという次第です。

練習が始まって日が浅いのでしょうか、出演する学生たちは台本を見ながら立ち位置と動きを確認しつつセリフを言っていました。私も台本を渡され、登場場面でセリフを言いました。学生たちは「先生、上手ですね」という顔をしていましたが、こちとら60年以上も日本人をやっていますから、1行足らずのセリフを感情込めて言うくらい、朝飯前です。

以前も演劇部のステージに立ったことがありますが、今回はそれよりもセリフが多いです。最近記憶力が衰えてきましたから、セリフが全部覚えられるかどうか心配です。学生相手出なければアドリブでどうにかするという手も使えますが、突然台本にないセリフを聞かされたら、学生は混乱に陥るでしょう。ですから、せめて台本に近い内容のことを言わなければなりません。

台本がスラスラ読めたのは上級のSさんぐらいで、初級や中級の学生はつっかえつっかえで棒読みにもなっていませんでした。でも、つっかえたところを教え合ったり、身振り手振りを加えたり、動きながらストーリを確認したり、本番を成功させようという意欲はひしひしと伝わってきました。

本格的な練習は新学期が始まってからでしょう。間違っても足を引っ張ることなどないように、私も努力し寝ければ。

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シャープペンシル禁止

6月14日(金)

EJU本番前最後の授業日ですから、EJU受験の際の注意事項を学生たちに伝えました。受験票と一緒に注意事項も送られているはずですが、ろくに読みもせずにほったらかしにしているおそれが多分にありますから、各クラスで注意喚起をしてもらいました。

EJUを実施しているJASSOが公表している注意を読むと、試験会場外と連絡を取っての不正行為に非常に神経をとがらせていることがわかります。シャープペンシルも使ってはいけないというのは、小型の発信機と区別がつかないからでしょう。うっかりシャープペンシルを使って失格にでもされたら、今シーズンを棒に振ってしまうことにもなりかねません。一罰百戒の“一罰”として血祭りにあげられたらたまりません。

昔は、試験での不正行為と言えば、他人の答案用紙をのぞき込んだり、カンニングペーパーを見たりといった古典的手口でした。しかし、昨今は外部の人に答えを教えてもらうなど、大掛かりになりました。通信技術の発展の負の一面と言っていいでしょう。

そんな無理をしてまで進学しても、卒業できなければ意味がないでしょ。留学生の場合、日本語力で背伸びしても、進学先で苦しくなるだけです。分相応の所に進学するのが、その学生にとって一番幸せな結果をもたらします。“いい大学”に入りたかったら、日本語学校でもう1年日本語を鍛えてから挑戦すべきです。

泣いても笑ってもあと2日です。ここまで来たら、勉強するより体調を整えて、ベストコンディションで16日の試験に臨んでもらいたいです。

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