10月27日(月)
先週末、私が学校を休んでいる間に、大変なことが発覚しました。学校の図書室の机の上に教科書やノートなどを置きっぱなしにしている学生がいたのです。うち1名は、書架に教科書を突っ込んでいました。土曜日にT先生がそれらを回収したところ、教科書が消えてしまった学生が困って事務所へ来ました。そりゃそうでしょう。教科書がなかったら、授業を受けても半分ぐらいしか意味がわからないでしょう。
ある学生は、教科書をいちいち家に持ち帰るのは重くていやだと言います。だったら、せめて、タブレットに取り込むぐらいの努力をしてくださいよ。私のクラスのGさんはそうしていますよ。数年前に卒業したSさんも教科書用のタブレットを持っていました。家でどうやって勉強しているのでしょう。少なくとも、先週末は全く勉強する意志はなかったのでしょう。
そもそも、KCPの図書室は、物を置いて席取りをすることは禁じられています。このルールは教科書を置きっぱなしにする学生を念頭に置いて作ったものではありませんが、図らずもこれに当てはまる学生が生まれてしまいました。こういう形でこのルールが生きるとは、思いもしませんでした。
ちなみに、先学期は、Pさんが駐輪場の自転車のかごに教科書を置きっぱなしにしていることが発覚しました。これまた、教科書は思いから持って帰るのは嫌だと言っていました。学生にとって、教科書はおもりでしかないのでしょうか。予復習しなくてもKCPの授業ぐらいわかってしまうのでしょうか。それにしては、JLPTやEJUなどの日本語テストの成績が振るいませんが…。
私たちは教科書に沿って授業をしていますから、教科書がなければ予習も復習も宿題もできません。そうなると、授業で習ったことの理解度も深まりません。これでは日本語力が伸びるはずがないではありませんか。
なにより、この不届きな学生どもに説教をしなければならない私の貴重な時間を返してもらいたいです。
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