3月9日(水)
ジェンダー格差が放置され、賃金が伸びず貧困層が増えつつあり、相変わらず自然災害が多く、イノベーションの機運が薄く、外国人への差別が厳然としてあり、しかも入国が非常に難しいとあっては、留学先として敬遠されて当然です。
政府もそういう点にようやく気付き始めたのか、来日できない外国人留学生の入国を積極的に推し進めると発表しました。5月くらいまでに在留資格認定証明書のある留学生がほとんど入国できる見込みだとしています。官房長官の発言ですから、いい加減なものではないでしょう。
先月あたりから鎖国に対する外圧が強まり、それに受動的に対応したという感じは否めません。しかし、外国人留学生の受け入れを優先的に進めるとは、心強い限りです。真に勉強したい人たちが来てくれれば、私たちとしては喜んでお迎えします。KCPに限らず、留学生を受け入れてきた学校は、どこも手ぐすね引いて待っています。お世話をしたくてうずうずしている教職員が、全国に大勢いるはずです。
そのお世話をしたい人たちも、変化が求められていると思います。留学先としての魅力が2019年以前のレベルに戻るかといえば、私たちが旧態依然だったら悲観的な予測しかできません。ミソをつけたというか信頼を失ったというか、留学生本人や、そのご家族をはじめ留学生に関わる方々の日本を見る目が厳しくなっていることは疑う余地がありません。それを跳ね返すだけの力を、こちら側は養っていけねば明るい未来は見えてきません。
もし、15万人いるとされている未来日の留学生のうち少なからぬ人たちが権利を放棄したとしたら、日本語学校ではなく日本国の未来が危ういということです。
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