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国でのんびり

1月10日(金)

新学期が始まりましたが、年内にA大学に合格したOさんの姿は教室にありませんでした。先学期の担任のM先生が状況調査をしたところ、まだ国にいることがわかりました。進学先も決まったことだし、できることならこのまま4月の大学の入学式まで国でのんびりしたいというのが、Oさんの本心かもしれません。

Oさんの日本語が素晴らしかったら、そのぐらいの余裕をかましてもA大学でそれなりにやっていけるでしょう。しかし、Oさんはそんなレベルではありません。A大学がよく合格させたねと言いたくなるくらいのコミュニケーション力しかありません。3か月も国でのんびりしていたら、日本語をすっかり忘れて、授業で大学の先生が何をおっしゃっているのかさっぱりわからなくなっているでしょう。

どこの大学でも、留学生入試は日本人入試より早い場合が多いです。ですから、入試の時点での日本語力では、進学してからの勉学には不足です。その後数か月日本語学校で勉強すれば大学で求められる日本語力に達するであろうという見込みに基づいての合格なのです。ですから、Oさんはいい気になっていてはいけません。

そもそも、そう休んでいたら、ビザが出ません。合格はしたけどビザがもらえなかったとなったら、大学に納めた学費は戻って来ません。お金も時間も無駄になります。残念ながら、KCPの先輩にもそういう実例がありました。そういう最悪の例もあるんだよと言っても、自分に都合のいい例を信じようとするんですよね、学生は。

さて、来週、Oさんの日本語はどうなっているでしょう。

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入学式挨拶

みなさん、ご入学おめでとうございます。このように多くの方々が世界中からこのKCPに集まってきてくださったことを大変うれしく思います。

今年は2025年、令和7年、そして、昭和100年です。今ここにいらっしゃる新入生のみなさんは、大多数が日本で言う平成生まれでしょう。昭和はその前の時代、みなさんのご両親がみなさんぐらいの年か、あるいはもっと若かった、幼かったころの年代です。

その昭和が始まったのが1926年、この年を昭和1年(元年)とすると、今年は昭和100年となります。そういうわけで、今年は昭和を回顧する催しが数多く行われることと思います。せっかくそういう記念すべき年に日本へ来たのですから、今の日本だけではなく、昔の日本についてもぜひ知ってもらいたいと思います。

殊に、日本で就職しようと思って来日した方にとっては、昭和を知ることは就職した後のみなさんの仕事ぶりに好影響をもたらすに違いありません。それは、就職先の経営者や上司、あるいは取引先や折衝先の方々など、みなさんにかかわりのありそうな人たちは、多かれ少なかれ、昭和の色に染まっているからです。つまり、昭和を知るということは、みなさんを取り巻く人たちの発想や行動様式の根源に迫るということなのです。

そして、もうしばらくは、日本の社会をけん引するのは昭和テイストの人たちです。それゆえ、なおさら、昭和の時代を知らずにいることはできません。また、日本は少子高齢化が進みつつありますから、これからも若者が減り、高齢者が増えていきます。そのため、日本で商売をするとなると、マーケットのボリュームゾーンである昭和の人たちの心をつかむ必要があります。

進学を考えている方にしても同じことが言えます。特に人文科学系、社会科学系の分野に進もうと考えている方は、それらの学問の基盤は昭和にありますから、昭和が令和に与えている影響を無視することはできません。そういう方面の研究の屋台骨を支えていらっしゃる先生方の頭に、昭和はしっかり息づいています。

そのような昭和という時代がどんな時代だったか知るチャンスが、昭和100年にまつわる様々なイベントという形で、みなさんの目の前に現れるのです。これを逃す手はありません。2025年、昭和100年という節目の年に日本に来ていることを存分に活用してください。

とはいえ、昭和は64年まであった長い時代です。さらには戦争の期間を含んでいますから、昭和の時間は一様に淡々と流れて行ったわけではありません。それをつぶさに見ていき、それなりに理解していこうというのは、決してたやすいことではありません。しかし、だからといって、手をこまねいていては、得るものの少ない留学になってしまいます。難題に立ち向かって手にしたものこそ、真の意味での留学の成果であり、それこそがみなさんの未来を切り開く武器となりうるのです。

みなさんのまわりには、私をはじめ、昭和を知る教職員が大勢おります。直接は昭和を知らない若い感覚を持った教職員もみなさんを見つめております。どうか、安心して留学生活を始め、大きな成果を手にしてください。

本日は、ご入学、本当におめでとうございました。

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再挑戦

1月8日(水)

あさってから新学期ですが、学生たちはぎりぎりの攻防を続けています。先学期の成績が振るわなかった学生に「もう一度同じレベル」という連絡をしたところ、どうしても進級したいという学生が何名か現れました。毎学期のことですが、今学期はお正月休みが長かったため、始業日の直前までごたごたが続いています。

Bさんは“もう一度”の連絡を受けた1人です。進級したいと訴えてきたため、一番点数の悪かったテストを受け直してもらうことにしました。もちろん、誰にでもこういうチャンスを与えるわけではありません。Bさんは意見を積極的に発表するなど、授業への貢献が大でしたし、授業中の活動を見る限り進級する学生に劣るとは思えませんでしたから、チャレンジさせようと思いました。結果は、こちらの期待に応えてくれました。

Cさんも同様に訴えてきました。授業中の発言などからは進歩が感じられました。しかし、Bさんに比べてどのテストも成績が劣り、特に文章力のなさが目立ちました。再チャレンジも意味不明の文が多く、あえなく失敗となりました。今学期は卒業の学期ですから、卒業証書が手にできるように努力してもらいたいものです。

Dさんも力及ばずでした。Dさんはすでに進学先が決まっていますから、無理して難しいことを勉強してわからないことを増やすより、先学期よくわからなかったことを確実に身に付けて卒業したほうが、進学してからのためになります。

まるっきり問題外のEさんからは、何の反応もありませんでした。本人も納得しているのでしょう。Eさんはこれから受験の本番ですから、それどころではないのかもしれません。

職員室には、新学期の教科書や教材が積み上げられて、学生たちを待ち構えています。

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おいしい難問

1月7日(火)

夕方、先学期初級で教えたDさんが、自分で作った麻婆豆腐を持って来てくれました。容器のふたを開けると、おいしそうなにおいが鼻腔を刺激しました。麻婆豆腐とはいうものの赤くなく、ほのかに生姜の香りも感じられました。Dさんの話によると、Dさんの出身地ならではの味付けなのだそうです。

味わってみると、確かに赤唐辛子も入っているのですが、しょうがの辛さが勝っていて、普通の麻婆豆腐とは文字通り一味違っていました。のど元を過ぎてしばらくすると、生姜がじんわりと効いてきて、額や首筋が汗ばんできました。日本の中華料理屋でかく汗と違ってサラッとした汗のような気がしたのは、気のせいでしょうか。

Dさんは、ペーパーテストはよくできる学生でしたが、会話はさっぱりでした。担任のN先生と一緒にごちそうになりながらいろいろな話をしましたが、なかなかスムーズに話せませんでした。Dさんはスマホの翻訳アプリに頼ったり、英語を交えたりしながら意思疎通を図ります。こちらはDさんの言いたいことを察して、Dさんにわかりそうな日本語で聞き返します。それが図星ならDさんは微笑みながら同じ言葉をリピートし、違っていたら髪をかきむしりながらまた言葉を探し始めるというのの繰り返しでした。

Dさん自身も、自分の思ったことが日本語にできず、もどかしいそうな顔つきを何回もしていました。でも、そのもどかしい顔つきの現れる頻度がだんだん下がってきました。1時間ほど話し込んでいるうちに、思考回路が日本語で回るようになってきたのでしょう。ということは、Dさんは、毎日1時間とは言わないまでも、30分ぐらい会話練習を続ければ、滑らかに話せるようになるに違いありません。

でも、この“続ければ”が、学生にとっても教師にとっても難しいんですよね…。

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遅れを乗り越えて

1月6日(月)

こだま号が新富士駅に停車し、その横を全速力で走り抜けるはずののぞみ号が速度を緩め、ついには止まってしまいました。ほどなく、「山陽新幹線の相生駅と岡山駅の間で沿線火災が発生したため、ただ今、運転を見合わせています。運転再開までしばらくお待ちください」という車内放送が入りました。

年末年始の連休初日で、新幹線は臨時列車がフルに運転され、新幹線各駅に電車が止まっていることが予想されます。運転が再開されても、岡山の方から順番に動き始めることでしょうから、新富士駅までそれが及ぶには時間を要するかもしれません。でも、目いっぱい運転されているからこそ、どうにかしないと混乱の極みに陥りかねませんから、岡山も新富士も同時に動かすかもしれません。

私は予定に余裕がありましたから、1時間ぐらいの遅れなら許容範囲でした。ですから、比較的すいていたこだま号の車内でうとうとしながら開通を待っていました。すると、45分遅れぐらいで運転が再開されました。目的地の掛川駅にもほぼそのままの遅れで到着し、乗り継ぎが予定より1本遅い電車になりましたが、次の目的地でも時間的に十分余裕がありましたから、穏やかな気持ちでガラガラのローカル線に盛り替えました。

初日の目的地は、天竜浜名湖鉄道の天竜二俣駅です。国の登録有形文化財になっている施設を見学しました。昭和15年に建てられた駅舎や、蒸気機関車時代の機関士たちが煤で汚れた体を洗った浴場や、その蒸気機関車の向きを変えた転車台などを見せてもらいました。私ぐらいの年代になると、こういったものに懐かしさというか、心のよりどころみたいなものを感じるんですねえ。

そんなこんながありましたが、無事名古屋郊外の宿に着き、大浴場で存分に手足を伸ばし、普段ならまだ仕事をしている時間に寝てしまいました。翌日からは、名古屋近郊の野山を駆け巡り、毎日2万歩以上も歩いたというのが、この年末年始でした。

新年学校初日は、養成講座の授業でした。確か、去年も新年最初の日が授業だったような気がします。またよく働く1年が始まったみたいです。

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魔性の住処

12月27日(金)

今年最後の出勤日ですから、校内の大掃除をしました。例年のように、私は給湯室を担当しました。今年は冷凍冷蔵庫の中を重点的にやってくれという指示を受けていましたから、その通りに動きました。

冷蔵室を開けると、飲み物食べ物がいっぱい入っていました。目についたペットボトルを取り出して賞味期限を確認すると、2023年でした。その隣のは、なんと2022年ではありませんか。賞味期限が2022年ということは、買ったのは2021年かもしれません。だとしたら、オンライン授業をやっていたころですよ。

年季物のお菓子も発見しました。冷蔵されていたのですから、食べてもお腹を壊すことはないでしょうが、相当な勇気がいります。生八ツ橋は、残念ながら、可燃ごみ行きとなりました。だれがどのような経緯で冷蔵室に入れたのかわかりませんが、もったいない限りです。お茶のお供にちょうどよさそうなきれいなお菓子もありましたが、これも生八ツ橋と同じ運命をたどりました。フードロスって、こうやって生まれるんですね。

何より驚かされたのは、未開封で賞味期限から比較的日が浅いミルクティーに沈殿が生じていたことです。白かったので乳成分が凝集したのではないかと思いますが、見た目はよろしくありません。同じく未開封なのに容器のペットボトルがへこんでしまった麦茶もありました。真夏の暑い盛りに買って来て冷蔵室に入れたら、中の空気が思い切り収縮してしまったのでしょう。ペットボトルの密閉性が証明されたと言えないことはありませんが、どことなく気持ち悪いですね。

冷凍室からは、カチンカチンに凍った炭酸水が現れました。物理的にはありうることですが、実際に目にすると、不思議さは拭い去れません。

それにしても、KCPの教職員のみなさんは物持ちのいい方ばかりのようです。私なんか、買ったものはとっとと食べたり飲んだりして、冷凍冷蔵庫のお世話にはなっていません。机の引き出しに食べ物飲み物を多少しまい込んでいますが、もちろん賞味期限のはるか前に消え去っています。

冷蔵室も冷凍室もスカスカになりました。隅々まで拭き掃除をしてきれいにしました。新年は冷凍冷蔵庫をたびたび見張って、同じことが繰り返されないようにしていきましょう。

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初めて見ました

12月26日(木)

年末年始の休みの軍資金を下ろしにATMへ。休みが迫っているから混んでいるかなと思ったら、お客さんは1人しかいませんでした。待つこともなく、用が済みました。ATMから出てきたお札をよく見ると、なんと渋沢栄一さんがいるではありませんか。北里柴三郎さんの1000円札は10月ぐらいにお目にかかりましたが、新しい1万円札は、来週はもう来年という押し詰まったこの時期に及んで、ようやく出会えました。

ずいぶん前から、現金を使わなくなりました。1万円札を使うのは、nanacoのチャージの時ぐらいでしょうか。万単位の買い物はカード払いだし、それよりもう少し少額だったらnanacoやpasmoだし、結局現金を使うのは神社仏閣のお賽銭と八百屋さんと金券ショップで図書カードを買う時ぐらいのものです。とはいえ、いざという時役に立つのは現金だといまだに信じていますから、お金を下したというわけです。

私が新入社員の頃は、社会人になったら年齢×千円の現金を常に財布に入れておけと教えられました。つまり、25歳なら2万5千円、30歳なら3万円となります。今の私なら、6万円以上財布に入れておかなければならないという計算です。そんなにあったら、半年ぐらいはもっちゃいそうです。

年末年始休みはまた名古屋まで行ってきますが、交通費や宿泊代はカードで済ませます。この時期は、博物館などはお休みですから、野山を歩くことになります。そうすると、また現金を使うチャンスがなさそうです。

新しい千円札と一万円札は手にすることができましたが、五千円札は、一万円札を使って三千円ぐらいの買い物をし、そのおつりとして受け取る以外にお目にかかるすべがありません。発行一年後の来年七月三日までに出会えるでしょうか。

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あいさつ2題

12月25日(水)

朝、病院に向かっている時、前から歩いてきた黄色い帽子をかぶった小学生に「おはようございます」とあいさつされました。私も慌てて「おはようございます」とあいさつを返しましたが、全くの想定外のこととて、あまり大きな声が出せませんでした。小学生に聞こえたかなあと、少し心配になりました。

もちろん、その小学生には全く面識がありません。私が病院に向かう道を歩くのは3か月に1度のことですから。そんな見ず知らずの子どもから朝のあいさつを受けるというのは、気持ちのいいものですね。これから1日、何かいいことがありそうな予感がしました。

でも、私が先に小学生に「おはようございます」とあいさつしたらどうだったでしょう。小学生は怪しい年寄りに声をかけられたと思ったかもしれません。おそらく、知らない大人から声をかけられても無視しろと教えられているでしょうから。病院に歩を進めながらそんなことを考え、ちょっと寂しくなりました。

病院から学校に戻ると、かつてKCPに勤めていたH先生が書類を取りにいらっしゃると事務のRさんが言っていました。“はて、H先生ってどんな先生だったっけなあ”なんて記憶をほじくり返しているうちに、当のH先生が受付に現れました。顔を見た瞬間、記憶が鮮明によみがえりました。ご本人は「重力には逆らえない」などとおっしゃっていましたが、いえいえ、全然変わっていませんよ。

「お久しぶりです」とH先生から声をかけられました。いい響きだなあと思いました。聞けば、H先生がいらっしゃったのは、建て直す前の古い校舎の頃だというではありませんか。中級の問題クラスで一緒に戦っていたころを思い出して、懐かしくなりました。

「メリークリスマス!」と声をかけてくれる人はいませんでしたが、心温まるあいさつが2つも聞けた、充実した1日でした。

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授業が終わったら

12月24日(火)

お昼に外に出ると、“恋人がサンタクロース”など、クリスマスソングが流れていました。しかし、私は養成講座の2024年最後の授業でした。

授業の内容は、テスト結果の分析でした。とかくクラスの平均点を出してお茶を濁しがちですが、それでは本当にお葉を濁したにすぎません。平均点はクラスの得点分布が正規分布(きれいな山型の分布)をしている時に意味をなし、その形が崩れれば崩れるほど意味をなさなくなります。中級クラスで言えば、毎日行っている漢字の復習テストなどは満点を取って当然のテストですから、日々の平均点の変動を見てもあまり意味がありません。

中間テストや期末テストは、学生の実力を見る意味合いもありますから、正規分布に近い分布をしてもらいたいところです。しかし、そうは問屋が卸しません。大きな山のほかに、極端にできない学生の山ができてしまうことがよくあります。平均点でクラスを評価しようとすると、できないグループの数名が足を引っ張ってしまい、クラスの実態を正確に表さないことがあります。そういう場合には中央値や最頻値を用いるとか、分布の全体像を見比べるとか、いろいろな手があります。

そんな話を、EJUやJLPTの実際のデータも交えてしていきました。この授業資料を作る際に私自身も新たな発見をし、勉強になりました。

今年の養成講座の授業はこれで終わりですから、受講生のAさんはそのままご実家に帰省なさるとか。新年早々ハードな授業が始まりますから、心身ともに十分に休んできてもらいたいです。今頃(18:03)は、もう、ご家族とクリスマスパーティーをしているころでしょうかね。

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国立対策の前に

12月21日(土)

午前中、Aさんが進学の相談に来ました。昨日発表されたEJUの結果を基に、国立大学をどうすればいいかという話です。Aさんは、6月に比べて、日本語の点数はあまり伸びませんでしたが、数学と理科は少しよくなりました。とはいえ、強気になれるほどの成績ではありませんでしたから、相談に来たというわけです。

国立大学の留学生入試は、2月25日付近に集中する傾向があります。この集中日にどこを受けるかが1つのポイントになります。それ以外の入試日にも何校か受けて、どこかに受かるような組み合わせを考えます。Aさんは東京近辺にこだわりませんから、これから出願できる国立大学をいくつか紹介し、本人に選ばせました。

そのAさんからの情報によると、WさんはG大学に行くと決めたそうです。Wさんも理科系で、国立大学と言っていたのですが、力試しに受けたH大学とG大学に受かり、国立大学を受験する気持ちは失せてしまったようです。理系科目はAさんより良かったですから、十分チャンスはあるのですが…。G大学は超有名大学だということもあり、本人は、もう受験勉強をする気は全くないようです。

でも、G大学は、文科系では名のある大学ですが、理科系は“?”がついてしまいます。Wさんの将来を明るくする勉強ができるか、今一つはっきり見えません。でも、受験勉強や面接練習はもう嫌だという気持ちも、わからないではありません。

Aさんに「今から国立対策だな」と声をかけたら、この休みは北海道へ遊びに行くそうです。成田発のLCCだと4000円で行けるそうです。風邪をひかずに帰ってきてくれれば、それでいいか…。

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